「愛と死のアラビア」「Red Hot Sea」見てきました
2008年5月17日 花組花組公演「愛と死のアラビア」「Red Hot Sea」見てきました。
真飛さんの主演お披露目公演。
お披露目公演特有の、緊張感と高揚感。
新生花組さんは明るく華々しくさわやかで、希望に満ちた船出の公演でした。
新しいトップさんを盛り立て、新しいメンバーを暖かく向かえ、共に良い作品を作ろうと頑張っている花組の皆さんの姿に感動でした。
ファンのほうも希望と力を貰ってきました。
まあ、作品にはかなり驚かされましたけどね。
「愛と死のアラビア」は、サトクリフの「血と砂」は原作ではなく“原案”という表示だったので、覚悟はしていたのですが。
こちらの予想など遥かに超えた、想像を絶する作品でした。
設定を借りるだけになるだろうとは思っていたのですが、一応は宣伝文句に書いてある部分はあると思うじゃないですか。
まさか、“高潔なアラブの戦士”となる主人公トマス・キースが、イスラム教に改宗せずに終わるなんて、思いもしなかったなー。
びっくりしました。
その他も、新鮮な驚きがてんこ盛り!
まあ一応実在の人物という事ですから、時間が足りなくても、半端な所で死なす訳にはいかないですものね。
いかにも死刑になりそうなところで、幕が降りてきます。
原作を読まないで見た人は、あれで死ぬ場面だと思いますよねー。
本当にびっくりです。
とはいえ。いかにも宝塚的でありながら、原作がよくできている分、いつもの谷先生の作品よりは感情の流れに不思議感が少ないですよね。
キャラクターも、しっかりしていますし。
結構、皆さんのキャラクターに合った役になっていて、無理なくそれぞれの魅力が見られるのも良い感じ。
まっつ以下の男役さん達は芝居らしい芝居もできず、被り物やら髭やらで顔も見分けにくいのが辛い所ですが…。
娘役さん達は、王宮の場面でずらーっと並んで飾っておいていただけるのが嬉しいですね(^^)
一人一人、ゆっくり見る事ができます。
しかし!唯一つ、お衣装が足の透けない布地なのが納得がいきませんが。
ベリーダンスっていったらさー、普通脚が見えるものじゃないですか!
宝塚では、お腹のあたりが当て布付きなのは覚悟していたのですが、脚は見えると思って期待してたのに。
タイトルにアラビアという文字が見えた時点で、「娘役さん達のベリーダンス!沢山脚が見える♪」と思ったのになー、残念。
真飛さんは、誠実なトマス・キース君を熱演。
着替えをする間も無いほどに、出ずっぱりです。
科白もすごく多くて大変そうですが、今後もっと良くなりそうな感じで、楽しみです。
大空さんのイブラヒム兄さんは、出番は少ないですが、なかなか良い役に書かれていますね。
トマス君達ヨーロッパの人間に対して、作中のアラブというか、イスラム側を代表する人物のような存在です。
つまり概ね説明係という役どころですが、あまり説明的にならずアラブ的なものの見方を、自然に表現してくれていると思いました。
お髭も、なんだか自然に見えますね。
壮さんのトゥスンは、原作のイメージぴったり!
全体に、まだまだこれからどんどん変わっていきそうなので、先が楽しみですね。
ショーは、色彩が凄い事になっていますが^^;
やはり、ラテンのショーは熱くなりますね。
リズムに乗せられて、理屈を超えて楽しいです。
あのお衣装のウロコはともかく、被り物はちょっと…などと思いつつも、終わった時には
「ああ、楽しかった」と言いながら手拍子を終えています。
これからどんどんノリも良くなり、流れもスムーズになる事でしょう。
さすがに「絢爛?」だけあって、よく練られていますしね(^^)
前回の月組の「絢爛?」と同様に、何も考えず、体で楽しむ事ができそうです。
大空さんは、なんだかとっても出番が多いです。いいのかしら?という感じ。
お衣装も良く似合っていて、どの場面も素敵です。
やはり一番好きなのは「引き潮」の場面。
詩的でロマンティックな、美しい場面です。
恋人と二人で海に行くって素敵な事なんだなー、と知ったのは、目からウロコでした(^^ゞ
大空さんの場面はいつも、まっつとみつる君が一緒。
私のお気に入りの二人です。
大空さんの近くにいる時は沢山見れて嬉しいけれど、遠く離れてしまうと見れなくて大変。
でも幸せです♪
まだまだ始まったばかり。これからどんな風に変わっていくのか、楽しみです。
真飛さんの主演お披露目公演。
お披露目公演特有の、緊張感と高揚感。
新生花組さんは明るく華々しくさわやかで、希望に満ちた船出の公演でした。
新しいトップさんを盛り立て、新しいメンバーを暖かく向かえ、共に良い作品を作ろうと頑張っている花組の皆さんの姿に感動でした。
ファンのほうも希望と力を貰ってきました。
まあ、作品にはかなり驚かされましたけどね。
「愛と死のアラビア」は、サトクリフの「血と砂」は原作ではなく“原案”という表示だったので、覚悟はしていたのですが。
こちらの予想など遥かに超えた、想像を絶する作品でした。
設定を借りるだけになるだろうとは思っていたのですが、一応は宣伝文句に書いてある部分はあると思うじゃないですか。
まさか、“高潔なアラブの戦士”となる主人公トマス・キースが、イスラム教に改宗せずに終わるなんて、思いもしなかったなー。
びっくりしました。
その他も、新鮮な驚きがてんこ盛り!
まあ一応実在の人物という事ですから、時間が足りなくても、半端な所で死なす訳にはいかないですものね。
いかにも死刑になりそうなところで、幕が降りてきます。
原作を読まないで見た人は、あれで死ぬ場面だと思いますよねー。
本当にびっくりです。
とはいえ。いかにも宝塚的でありながら、原作がよくできている分、いつもの谷先生の作品よりは感情の流れに不思議感が少ないですよね。
キャラクターも、しっかりしていますし。
結構、皆さんのキャラクターに合った役になっていて、無理なくそれぞれの魅力が見られるのも良い感じ。
まっつ以下の男役さん達は芝居らしい芝居もできず、被り物やら髭やらで顔も見分けにくいのが辛い所ですが…。
娘役さん達は、王宮の場面でずらーっと並んで飾っておいていただけるのが嬉しいですね(^^)
一人一人、ゆっくり見る事ができます。
しかし!唯一つ、お衣装が足の透けない布地なのが納得がいきませんが。
ベリーダンスっていったらさー、普通脚が見えるものじゃないですか!
宝塚では、お腹のあたりが当て布付きなのは覚悟していたのですが、脚は見えると思って期待してたのに。
タイトルにアラビアという文字が見えた時点で、「娘役さん達のベリーダンス!沢山脚が見える♪」と思ったのになー、残念。
真飛さんは、誠実なトマス・キース君を熱演。
着替えをする間も無いほどに、出ずっぱりです。
科白もすごく多くて大変そうですが、今後もっと良くなりそうな感じで、楽しみです。
大空さんのイブラヒム兄さんは、出番は少ないですが、なかなか良い役に書かれていますね。
トマス君達ヨーロッパの人間に対して、作中のアラブというか、イスラム側を代表する人物のような存在です。
つまり概ね説明係という役どころですが、あまり説明的にならずアラブ的なものの見方を、自然に表現してくれていると思いました。
お髭も、なんだか自然に見えますね。
壮さんのトゥスンは、原作のイメージぴったり!
全体に、まだまだこれからどんどん変わっていきそうなので、先が楽しみですね。
ショーは、色彩が凄い事になっていますが^^;
やはり、ラテンのショーは熱くなりますね。
リズムに乗せられて、理屈を超えて楽しいです。
あのお衣装のウロコはともかく、被り物はちょっと…などと思いつつも、終わった時には
「ああ、楽しかった」と言いながら手拍子を終えています。
これからどんどんノリも良くなり、流れもスムーズになる事でしょう。
さすがに「絢爛?」だけあって、よく練られていますしね(^^)
前回の月組の「絢爛?」と同様に、何も考えず、体で楽しむ事ができそうです。
大空さんは、なんだかとっても出番が多いです。いいのかしら?という感じ。
お衣装も良く似合っていて、どの場面も素敵です。
やはり一番好きなのは「引き潮」の場面。
詩的でロマンティックな、美しい場面です。
恋人と二人で海に行くって素敵な事なんだなー、と知ったのは、目からウロコでした(^^ゞ
大空さんの場面はいつも、まっつとみつる君が一緒。
私のお気に入りの二人です。
大空さんの近くにいる時は沢山見れて嬉しいけれど、遠く離れてしまうと見れなくて大変。
でも幸せです♪
まだまだ始まったばかり。これからどんな風に変わっていくのか、楽しみです。
花組お披露目公演、初日!
2008年5月9日 花組いよいよ、5月9日になりました。
花組公演「愛と死のアラビア」「Red Hot Sea」初日。
そして、真飛聖さん、大劇場トップお披露目の初日がやってきました。
大空祐飛さん、白華れみちゃんの組替後初めての大劇場公演の初日でもあります。
花組の皆様、おめでとうございます!!
新しい花組さんの華々しい成功をお祈りしております。
祐飛さんの花組公演デビュー、ドキドキします。
お稽古映像を見るかぎりは、いつもの祐飛さんですが。
花組さんの中に入るとどんなふうに違って見えるのでしょうか?
楽しみです♪
花組公演「愛と死のアラビア」「Red Hot Sea」初日。
そして、真飛聖さん、大劇場トップお披露目の初日がやってきました。
大空祐飛さん、白華れみちゃんの組替後初めての大劇場公演の初日でもあります。
花組の皆様、おめでとうございます!!
新しい花組さんの華々しい成功をお祈りしております。
祐飛さんの花組公演デビュー、ドキドキします。
お稽古映像を見るかぎりは、いつもの祐飛さんですが。
花組さんの中に入るとどんなふうに違って見えるのでしょうか?
楽しみです♪
先日…随分前ですが『黎明の風』『Passion 愛の旅』見てきました。
噂を聞いてすごーく期待して見に行きましたが、期待以上♪
本当にカッコよくて、素敵でした。
汝鳥 伶さんと、 美郷 真也さんが(^^)
なんて、素敵なオジサマ達!
しかも最後に、この二人のオジサマがたが、良い所を全て持っていくじゃないですか。
見終わった後に印象に残っているのは、このお二人でしたよ。
吉田のオジ様の、全てを終えた後の安堵の芝居の見せ場。
何よりも、 アメリカに旅立つ前の近藤さんに対する皆からの言葉は、退団する美郷さんへの賛辞と重なって泣けますよね。
うんうん、と頷きながら見ました。今までこつこつと努力して、頑張ってくれたんだ。
本当に、おつかれさまでした。
あったかくて優しくて、人間味のある役者さん。かすかに哀愁を滲ませた、おかしみのある芝居が本当に大好きでした。
良い芝居をたくさん見せて下さって、ありがとうございました。
作品全体としては、「ダイジェスト・白洲次郎」というイメージ。
この白洲さんというのがどういう人なのか勉強していかなかった私には、わかったような、わからんような…。
でもよく知ってから見たら、表面をなぞっただけだと思うような気がしましたが、どうなんだろう?
見てから時間がたってしまい結構忘れているのですが、私には男役さんたちの芝居が、ずーーーーっと怒鳴ったり叫んだりばかりに思えました。すっかり疲れてしまった印象があります。
熱くなるのは分かりますが、もう少し引いて見せながら、グっとくる演出って出来なかったものでしょうか。
怒鳴るばかりが、強調では無いと思うのですが…。
石田先生にそれを期待するのは、無理というもの?
みんながずーっと叫ぶ芝居ばかりなのは、むしろ一本調子に思えたのだけど。
…と、そこで、吉田のオジ様ですよ。
熱い叫び声が渦巻くなか、すっと心を落ち着かせてくれるオジ様。素敵でしたわ。
それに娘役さん達の場面でも、ほっとしました(^^)
ヒロイン、 正子役の和音 美桜さんは堂々とした演技で、気の強そうで芯の強い、しっかり者の奥様を好演。
轟さん雪組時代の、ぐんちゃんとのコンビを思い出すような、自然な似合いのご夫婦でした。
ジーンの 美羽 あさひさんも、情のある芝居で良かったなぁ。前回のシルビアより、ずっと良かったと思いました。
ポーラのアリスちゃんはキュートで生き生きして、いかにも人生を楽しむアメリカ娘がよく似合っていました。
吉田和子役の 藤咲 えりちゃん、私は初めてちゃんと見たのですが、清楚な存在感が若手娘役らしくて好印象。若い娘役にあてるのはありきたりな役だけど、最近はあまり見なかった感じで逆に新鮮…と、思ったら。
たっちんがやる筈だったのですね。という事は、本来もっとしっかりしたイメージの役だったのかな?そういえばファーストレディと言われるのが不思議だったんですが。でも可愛かったので、これはこれで良し、ですね♪
ショーは酒井先生だなぁ…というのが、まず第一印象。
神秘性のあるファンタジックなイマジネーションと、哀調を帯びたメロディが魅力の酒井ショー。きっちりと生徒の魅力を活かす、老練な…というような手堅い演出で、最近はハズレ無しという印象です。
今回は幕開きから月組の「レ・ビジュー・ブリアン」思い出させ、懐かしかったです。まるで対になった作品のように思えました。
同じく轟さんの特出だったせいかな。轟さんの扱い方が同じような感じで。
そして、お芝居では感じなかったウメちゃんの不在を強く感じました。
決して代役の方がどうというのではなく。
代役の皆さんも、まわりの皆さんも頑張ってフォローされていて、見ている間は楽しかったのです。
でも終わってみれば…。
あれは、あくまでもウメちゃんのイメージで、ウメちゃんに宛てて書かれたものなんだなぁ…としみじみ思ってしまって。
やっぱり稀有な存在の娘役さんなんですね。
ゆっくり休んで、しっかりお怪我を治して下さいね。完全復活の日を待っています。
宙組さんの男役さん達は皆さん綺麗でキラキラですね。
残念だったのは、せっかく深いスリットの入ったドレスのタニちゃんが、後ろ向きで踊ってばかりだった事かな。
せっかくの美しい足なんだからさー、足出すならもっとちゃーんと見せて欲しかったのにーー(T_T)
噂を聞いてすごーく期待して見に行きましたが、期待以上♪
本当にカッコよくて、素敵でした。
汝鳥 伶さんと、 美郷 真也さんが(^^)
なんて、素敵なオジサマ達!
しかも最後に、この二人のオジサマがたが、良い所を全て持っていくじゃないですか。
見終わった後に印象に残っているのは、このお二人でしたよ。
吉田のオジ様の、全てを終えた後の安堵の芝居の見せ場。
何よりも、 アメリカに旅立つ前の近藤さんに対する皆からの言葉は、退団する美郷さんへの賛辞と重なって泣けますよね。
うんうん、と頷きながら見ました。今までこつこつと努力して、頑張ってくれたんだ。
本当に、おつかれさまでした。
あったかくて優しくて、人間味のある役者さん。かすかに哀愁を滲ませた、おかしみのある芝居が本当に大好きでした。
良い芝居をたくさん見せて下さって、ありがとうございました。
作品全体としては、「ダイジェスト・白洲次郎」というイメージ。
この白洲さんというのがどういう人なのか勉強していかなかった私には、わかったような、わからんような…。
でもよく知ってから見たら、表面をなぞっただけだと思うような気がしましたが、どうなんだろう?
見てから時間がたってしまい結構忘れているのですが、私には男役さんたちの芝居が、ずーーーーっと怒鳴ったり叫んだりばかりに思えました。すっかり疲れてしまった印象があります。
熱くなるのは分かりますが、もう少し引いて見せながら、グっとくる演出って出来なかったものでしょうか。
怒鳴るばかりが、強調では無いと思うのですが…。
石田先生にそれを期待するのは、無理というもの?
みんながずーっと叫ぶ芝居ばかりなのは、むしろ一本調子に思えたのだけど。
…と、そこで、吉田のオジ様ですよ。
熱い叫び声が渦巻くなか、すっと心を落ち着かせてくれるオジ様。素敵でしたわ。
それに娘役さん達の場面でも、ほっとしました(^^)
ヒロイン、 正子役の和音 美桜さんは堂々とした演技で、気の強そうで芯の強い、しっかり者の奥様を好演。
轟さん雪組時代の、ぐんちゃんとのコンビを思い出すような、自然な似合いのご夫婦でした。
ジーンの 美羽 あさひさんも、情のある芝居で良かったなぁ。前回のシルビアより、ずっと良かったと思いました。
ポーラのアリスちゃんはキュートで生き生きして、いかにも人生を楽しむアメリカ娘がよく似合っていました。
吉田和子役の 藤咲 えりちゃん、私は初めてちゃんと見たのですが、清楚な存在感が若手娘役らしくて好印象。若い娘役にあてるのはありきたりな役だけど、最近はあまり見なかった感じで逆に新鮮…と、思ったら。
たっちんがやる筈だったのですね。という事は、本来もっとしっかりしたイメージの役だったのかな?そういえばファーストレディと言われるのが不思議だったんですが。でも可愛かったので、これはこれで良し、ですね♪
ショーは酒井先生だなぁ…というのが、まず第一印象。
神秘性のあるファンタジックなイマジネーションと、哀調を帯びたメロディが魅力の酒井ショー。きっちりと生徒の魅力を活かす、老練な…というような手堅い演出で、最近はハズレ無しという印象です。
今回は幕開きから月組の「レ・ビジュー・ブリアン」思い出させ、懐かしかったです。まるで対になった作品のように思えました。
同じく轟さんの特出だったせいかな。轟さんの扱い方が同じような感じで。
そして、お芝居では感じなかったウメちゃんの不在を強く感じました。
決して代役の方がどうというのではなく。
代役の皆さんも、まわりの皆さんも頑張ってフォローされていて、見ている間は楽しかったのです。
でも終わってみれば…。
あれは、あくまでもウメちゃんのイメージで、ウメちゃんに宛てて書かれたものなんだなぁ…としみじみ思ってしまって。
やっぱり稀有な存在の娘役さんなんですね。
ゆっくり休んで、しっかりお怪我を治して下さいね。完全復活の日を待っています。
宙組さんの男役さん達は皆さん綺麗でキラキラですね。
残念だったのは、せっかく深いスリットの入ったドレスのタニちゃんが、後ろ向きで踊ってばかりだった事かな。
せっかくの美しい足なんだからさー、足出すならもっとちゃーんと見せて欲しかったのにーー(T_T)
かなり時間がたってしまったのですが、青年館の「赤と黒」について、続きです。
久しぶりに、純粋な宝塚の古典作品を堪能したなーと、思いました。もう、こんなバリバリの古典作品を宝塚で見る事はできないだろう…と。
古典文学としても、宝塚の古典劇としても。
それほどの潔さで、トウコさんが頑張ってくれたように感じました。
最近CS放送で過去の作品の映像を見ていて、初めて気付いたのですが。
80年代くらいまでの宝塚では、洋物の作品でも、ドレスを着るような年代の作品は「時代物」扱いの“大芝居”で演じられていたんですね。
私が宝塚ファンになった頃には既に“大芝居”は、日本物と「ベルサイユのばら」「風と共に去りぬ」のような植田作品にしか残っていないものでした。おそらくは、小池氏・石田氏・正塚氏あたりの世代の演出家陣の先生方が、変革していったのだと思いますが。
ただ、その当時のメインキャストの生徒さん達は、一応“大芝居”の経験はあり、その技術は持っていたのですが。
でも、最近の生徒さん達はもう、あの“大きな台詞”が喋れないんだな、と思う事が最近度々ありまして。
作品の影響もあり、花・月は割りと早くに“大芝居”から脱却したイメージがあります。
そして、なんとなくですが、“大芝居”をできる境目は、花組月組、そして宙組さんは77期くらいなのではないかと思うのです。
月組でいえば、多分本公演では天海さん時代の「風と共に去りぬ」が最後かな?と思いますし。新公含め、あの大きい台詞で、大劇場で会話した経験がある期、という事で。勿論、「なんでもできる霧矢さん」のように、例外の方はいらっしゃいますが。
雪組・星組さんは、日本物や「ベルばら」が何度かあるので、もう少し下の期の生徒さんまで大丈夫そう。それでもある程度以下の学年の生徒さんは、取って付けたような台詞になってしまう気がします。
なんというか、ネイティブな言葉ではないんですね^^;
でも、“大芝居の型”というものは、強調したい部分を極限まで大きく見せる為に、長い時間をかけて作られたもの。
キチンとできれば、効果は大きいものなんだなーと、今回改めて思いました。
あの大きな台詞をキチンとこなして、“大芝居”の中に「真実のハート」を込めて芝居ができる生徒さんは、もう残り少ない。
その残っている生徒さんの中でも、最高クラスの技術とハートを持ったトウコさんの主演で、この作品を見る事ができた本当に良かった。
柴田先生の古典文学作品を、宝塚の舞台でこの水準で見る事は、この先はもう無いかもしれない。
先日の宙組さんの「バレンシアの熱い花」では、基本は現代の台詞回しの中に、部分的な見せ場だけ大芝居を混ぜたようになっていたと思います。
もとは、見得を切るような大芝居として書かれた脚本を、きちんと再構成する訳でもなく、安易に普通の会話のように流しているのがとても居心地が悪かった。そして、主演のタニちゃんを含め、ほとんどの生徒さんは大きな台詞はネイティブではなかった^^;
知らない地方の方言か外国語を無理矢理喋っているように不自然な気がしました。
今後また柴田作品の再演をするならば、あの不自然な形になる可能性が高い気がするので。
とうこさんがキっと見得を切ったのが、ばしっと決まった!うわー、カッコいい!…というようなものは、もう見れないかもなーと思ったのでした。見得じゃなくて、キメ台詞・キメ目線のようになる気がしたんですよね、イマドキの生徒さん達は。
私は演劇の知識などは無いので、あくまでCSで過去作品を見ての感想です。間違いがあっても分からないので、すみませんm(__)m
また、柴田作品を見たな〜という感慨が大きかったのは、この作品がいかにも柴田先生にありがちな要素を全部持っていたから。
まずは、「貴族」と「平民」のお話である事。
私が見たほとんどの柴田作品は、「貴族の虚しさ」を描く為に平民の「いきいきとした生活」を描いていました。その反面、虐げられた平民の苦しさと怒りを描く為に、貴族の傲慢と冷酷さを、常に並べて見せていた。
私は「赤と黒」の原作を読んでいないので、どの程度柴田先生のアレンジが入っているのかわからないのですが。
この作品はまさに、貴族の傲慢の為に消えていく、純粋な平民の青年の悲しさを描いた作品で。「わー、柴田作品だ!」と、思いました。
そして、もう一つ。
柴田先生は、常に「女性」を描く作家なんだなーと。
女性の愚かさや、心の奥にとどめる事の出来ない情欲のようなもの抱いた、清らかなだけでは無い女性達。
対するのは決してヒーローではない、様々な葛藤と弱さを抱えた男達。
華やかな舞台、ドラマチックな物語の中の、生々しい心を抱えた男と女。
女性達をしっかりと魅力的に描く事で、虚構の世界の「宝塚」の舞台で、リアルに「心」を表現する作家なんだ、と。改めて柴田作品の力を思い知ったのでした。
というのも、やはり今回の二人のヒロインがそれぞれに魅力的であったからです。
…という話は、また^^;
久しぶりに、純粋な宝塚の古典作品を堪能したなーと、思いました。もう、こんなバリバリの古典作品を宝塚で見る事はできないだろう…と。
古典文学としても、宝塚の古典劇としても。
それほどの潔さで、トウコさんが頑張ってくれたように感じました。
最近CS放送で過去の作品の映像を見ていて、初めて気付いたのですが。
80年代くらいまでの宝塚では、洋物の作品でも、ドレスを着るような年代の作品は「時代物」扱いの“大芝居”で演じられていたんですね。
私が宝塚ファンになった頃には既に“大芝居”は、日本物と「ベルサイユのばら」「風と共に去りぬ」のような植田作品にしか残っていないものでした。おそらくは、小池氏・石田氏・正塚氏あたりの世代の演出家陣の先生方が、変革していったのだと思いますが。
ただ、その当時のメインキャストの生徒さん達は、一応“大芝居”の経験はあり、その技術は持っていたのですが。
でも、最近の生徒さん達はもう、あの“大きな台詞”が喋れないんだな、と思う事が最近度々ありまして。
作品の影響もあり、花・月は割りと早くに“大芝居”から脱却したイメージがあります。
そして、なんとなくですが、“大芝居”をできる境目は、花組月組、そして宙組さんは77期くらいなのではないかと思うのです。
月組でいえば、多分本公演では天海さん時代の「風と共に去りぬ」が最後かな?と思いますし。新公含め、あの大きい台詞で、大劇場で会話した経験がある期、という事で。勿論、「なんでもできる霧矢さん」のように、例外の方はいらっしゃいますが。
雪組・星組さんは、日本物や「ベルばら」が何度かあるので、もう少し下の期の生徒さんまで大丈夫そう。それでもある程度以下の学年の生徒さんは、取って付けたような台詞になってしまう気がします。
なんというか、ネイティブな言葉ではないんですね^^;
でも、“大芝居の型”というものは、強調したい部分を極限まで大きく見せる為に、長い時間をかけて作られたもの。
キチンとできれば、効果は大きいものなんだなーと、今回改めて思いました。
あの大きな台詞をキチンとこなして、“大芝居”の中に「真実のハート」を込めて芝居ができる生徒さんは、もう残り少ない。
その残っている生徒さんの中でも、最高クラスの技術とハートを持ったトウコさんの主演で、この作品を見る事ができた本当に良かった。
柴田先生の古典文学作品を、宝塚の舞台でこの水準で見る事は、この先はもう無いかもしれない。
先日の宙組さんの「バレンシアの熱い花」では、基本は現代の台詞回しの中に、部分的な見せ場だけ大芝居を混ぜたようになっていたと思います。
もとは、見得を切るような大芝居として書かれた脚本を、きちんと再構成する訳でもなく、安易に普通の会話のように流しているのがとても居心地が悪かった。そして、主演のタニちゃんを含め、ほとんどの生徒さんは大きな台詞はネイティブではなかった^^;
知らない地方の方言か外国語を無理矢理喋っているように不自然な気がしました。
今後また柴田作品の再演をするならば、あの不自然な形になる可能性が高い気がするので。
とうこさんがキっと見得を切ったのが、ばしっと決まった!うわー、カッコいい!…というようなものは、もう見れないかもなーと思ったのでした。見得じゃなくて、キメ台詞・キメ目線のようになる気がしたんですよね、イマドキの生徒さん達は。
私は演劇の知識などは無いので、あくまでCSで過去作品を見ての感想です。間違いがあっても分からないので、すみませんm(__)m
また、柴田作品を見たな〜という感慨が大きかったのは、この作品がいかにも柴田先生にありがちな要素を全部持っていたから。
まずは、「貴族」と「平民」のお話である事。
私が見たほとんどの柴田作品は、「貴族の虚しさ」を描く為に平民の「いきいきとした生活」を描いていました。その反面、虐げられた平民の苦しさと怒りを描く為に、貴族の傲慢と冷酷さを、常に並べて見せていた。
私は「赤と黒」の原作を読んでいないので、どの程度柴田先生のアレンジが入っているのかわからないのですが。
この作品はまさに、貴族の傲慢の為に消えていく、純粋な平民の青年の悲しさを描いた作品で。「わー、柴田作品だ!」と、思いました。
そして、もう一つ。
柴田先生は、常に「女性」を描く作家なんだなーと。
女性の愚かさや、心の奥にとどめる事の出来ない情欲のようなもの抱いた、清らかなだけでは無い女性達。
対するのは決してヒーローではない、様々な葛藤と弱さを抱えた男達。
華やかな舞台、ドラマチックな物語の中の、生々しい心を抱えた男と女。
女性達をしっかりと魅力的に描く事で、虚構の世界の「宝塚」の舞台で、リアルに「心」を表現する作家なんだ、と。改めて柴田作品の力を思い知ったのでした。
というのも、やはり今回の二人のヒロインがそれぞれに魅力的であったからです。
…という話は、また^^;
「赤と黒」見てきました。
またもや、改めて名高い名作である事を自の目で確認できて満足でした。
「ジュリアン・ソレル」を演じてみたい役という生徒さんが多かった伝説の作品。興味津々で見たのですが。
確かに、これはやりがいがありそうだなー。納得です。
あの上演時間の中に、ありとあらゆる感情が詰め込まれていて、役者人生を余すところなく生きられる…という感じなのかな。
そのぶん、本当に大変な役だとは思いますが、とうこさんは、さすが!でした。
役者としての経験とエネルギーを、全てぶつけるような渾身の演技。素晴らしかったです。
柴田先生の名作脚本とはいえ、演出は中村暁氏。
どんな作品でも、だらだらと平板で盛り上がりの無い、退屈な作品に仕上げるという恐ろしーい才能を持った、恐怖の演出家です。
一幕は、その才能をいかんなく発揮して下さって、かなり困っていたのですが。
二幕では、とうこさんが彼の才能を力ずくでねじ伏せましたね。
いや、すごいと思いました。
あの、中村暁氏の退屈演出を凌駕する人は…覚えがない。だからこそ、私は彼を「天才・退屈演出家」と呼んでいるわけで。
少なくとも、私がナマで見た舞台では初めてです。
とうこさんの底力を見せられた思いでした。
最近は今ひとつ、とうこさんの良さを活かした作品にあたってないように思っていたのですが、この作品を見る事ができて、良かったと思いました。
あすかちゃんのレナール夫人も良かったですね。
この役が魅力的でないとお話が成り立たない、というところをきっちり演じてくれました。
辛抱役ですが、終始抑えた演技で素敵でした。
やはり娘役トップさんで、こういう役ができる人がいて欲しいと改めて思いました。この経験の積み重ねは、本当に素晴らしい。
身のこなしが本当に美しい人だなーと、改めて思いました。
そして、ねねちゃんのマチルドは可愛かった!
本当に可愛かった…うっとり。
生粋の月娘として、のびのび育ったねねちゃんですから、組替は少し心配もしていたのですが。
とうこさんが、ほんとうにがっしりと受け止めて下さって…本当に有難いです。
ねねちゃんのハートのある芝居を大切にしつつ、星組さんの色に染まり、あすかちゃんの下で宝塚娘役の様式美をきっちり学んでくれるといいな♪
そして、私は最近、星組さんを見るたびに涼さんのダンスに心奪われております。
とてもストイックで、端正な踊る姿に。
無駄な動きなど一つもなく、決して動きすぎず、絶対に形を崩す事などない。
静かな、でも、ピリッとした緊張感に満ちた美しさ。
すごいなー、素敵だなぁ。かっこいいなー。
これこそが、宝塚男役の美だよな…と感動してしまうのです。
…時間切れなので、今日はこれまで。
またもや、改めて名高い名作である事を自の目で確認できて満足でした。
「ジュリアン・ソレル」を演じてみたい役という生徒さんが多かった伝説の作品。興味津々で見たのですが。
確かに、これはやりがいがありそうだなー。納得です。
あの上演時間の中に、ありとあらゆる感情が詰め込まれていて、役者人生を余すところなく生きられる…という感じなのかな。
そのぶん、本当に大変な役だとは思いますが、とうこさんは、さすが!でした。
役者としての経験とエネルギーを、全てぶつけるような渾身の演技。素晴らしかったです。
柴田先生の名作脚本とはいえ、演出は中村暁氏。
どんな作品でも、だらだらと平板で盛り上がりの無い、退屈な作品に仕上げるという恐ろしーい才能を持った、恐怖の演出家です。
一幕は、その才能をいかんなく発揮して下さって、かなり困っていたのですが。
二幕では、とうこさんが彼の才能を力ずくでねじ伏せましたね。
いや、すごいと思いました。
あの、中村暁氏の退屈演出を凌駕する人は…覚えがない。だからこそ、私は彼を「天才・退屈演出家」と呼んでいるわけで。
少なくとも、私がナマで見た舞台では初めてです。
とうこさんの底力を見せられた思いでした。
最近は今ひとつ、とうこさんの良さを活かした作品にあたってないように思っていたのですが、この作品を見る事ができて、良かったと思いました。
あすかちゃんのレナール夫人も良かったですね。
この役が魅力的でないとお話が成り立たない、というところをきっちり演じてくれました。
辛抱役ですが、終始抑えた演技で素敵でした。
やはり娘役トップさんで、こういう役ができる人がいて欲しいと改めて思いました。この経験の積み重ねは、本当に素晴らしい。
身のこなしが本当に美しい人だなーと、改めて思いました。
そして、ねねちゃんのマチルドは可愛かった!
本当に可愛かった…うっとり。
生粋の月娘として、のびのび育ったねねちゃんですから、組替は少し心配もしていたのですが。
とうこさんが、ほんとうにがっしりと受け止めて下さって…本当に有難いです。
ねねちゃんのハートのある芝居を大切にしつつ、星組さんの色に染まり、あすかちゃんの下で宝塚娘役の様式美をきっちり学んでくれるといいな♪
そして、私は最近、星組さんを見るたびに涼さんのダンスに心奪われております。
とてもストイックで、端正な踊る姿に。
無駄な動きなど一つもなく、決して動きすぎず、絶対に形を崩す事などない。
静かな、でも、ピリッとした緊張感に満ちた美しさ。
すごいなー、素敵だなぁ。かっこいいなー。
これこそが、宝塚男役の美だよな…と感動してしまうのです。
…時間切れなので、今日はこれまで。
愛する人の幸せが自分の幸せでなかった時−舞姫−その1
2008年4月3日 花組CSで、「舞姫」バウの放送がるんですね♪
バウはどんなふうに違ったのか、見るのが楽しみです。
さて、その前に青年館の感想を書いておくべきではないのか?と思いまして。
また、いつものように、細切れですが。
合言葉は「できる事から少しずつ」で(^^ゞ
「舞姫」を見て最初に思ったのは、森鴎外の「舞姫」が、こんなにも「THE LAST PARTY」と似た関係性の物語とは、思いもよらなかったという事。
本当にびっくりしました。
スコットとゼルダとヘミングウェイ。
豊太郎とエリスと相沢。
それぞれの関係が、そっくりなんですね。違うのは、相沢が直接にエリスに「別れて欲しい」と頼む事ですね。
ラスト、車椅子のエリスを見て「ああ、ゼルダ…」と思いました。
最初は景子先生の引き出しで同じものが出てしまったのかと思ったのですが、色々考えてみると、あれは意図的にゼルダのイメージを引用したのかなーとも思えたり。
エリスの狂気とゼルダの狂気は、同質のものだ…というのが、景子先生の解釈なのかな、と思いまして。
「HOLLYWOOD LOVER」を見た時に思ったのは、植田景子氏は作品を通して同じ問いかけを繰り返しているという事でした。
愛し合っているのに、理解しあえない人々の痛みを
裏切る事、裏切られる事、そして許すことの痛みを
自分より恵まれた才能に憧れ、自分を否定してしまう事の痛みを
ゼルダとスコットも、エリスと豊太郎も、愛し合ってはいるけれど理解しあえない二人。
ゼルダはスコットの小説世界を、エリスは日本人としての豊太郎を、理解するのは不可能な事で。
そして、スコットも豊太郎も、彼女達の孤独と狂気が見えていない。
人を愛するのは孤独な事だな、と彼女達を見て改めて思いました。
エリスが恐れる「時計」の音。
時計というのは、やはり「時間」の象徴だと思うのですが。
豊太郎の「時間」を奪っている事に怯えているのか。
彼と過ごせる時間が限られたものだとわかっていて、終わりの時を怖れているのか。
最終的には「時が、止まった…」に繋がる、時への恐怖。
劇中では、特にその「時」に繋がる複線は無かったように思うのですが…。
二回しか見てないから、見落としてるのかな?どなたかお心あたりがあったらお教えくださいm(__)m
まあ、豊太郎との出会いが懐中時計を質に入れてお金を作ったことというのが、いずれは離れる時を象徴しているのかな?
質屋にお金を返して、時計を取り戻すように。
彼は日本に帰るべき人…どんなに言葉を尽しても、エリスにもそれはよく分かっていた事なのでしょう。というのは、私にも分かるんですけどね。
相手に幸せであって欲しい。相手が望むままに行動して、その望みを叶えて欲しい。
それは、人を愛すれば当然の事。
相手が幸せである事が、自分の幸せ。
誰もが思う事だけれども。
…でも相手は、どんなに愛しても、決して理解できない人。
その幸せがどういう事なのか、わからない場合は?
そして、その望みを叶える為には、自分がそばにいるのが邪魔だったら?
自分自身よりも大切とも思う相手の幸せを、自分が見る事はできないとしたら…それは、とても孤独なこと。
その深い孤独と、強すぎる愛が、彼女達を狂気の淵に誘いこむ。
彼女達のように純粋ではなくても、そんなふうに「愛する人の幸せが自分の幸せではない」という孤独は、誰もが持ちうる普遍的なものだと思います。エリス達のように極端な例じゃなくても、普通は、相手の心がちゃんと理解できるなんて事は、有得ませんし、同じ状態を幸せと思う恋人達はとても少ないでしょう。
違う人間なのだから、当然の事です。
ただ、普通は日常生活の中で折り合いを付けながら紛らわせて、耐えていくしかないのだけれど…。
「HOLLYWOOD LOVER」の8年前のローズも、そんな孤独を持て余してステファーノから逃げ出してしまったのだろうと思っています。
そしてゼルダやエリスは、その孤独を拒否した為に、現実世界を拒絶したのだろうなーと思うのです。
さて、次は「裏切り」について。いつになるのかは、不明ですが^^;
バウはどんなふうに違ったのか、見るのが楽しみです。
さて、その前に青年館の感想を書いておくべきではないのか?と思いまして。
また、いつものように、細切れですが。
合言葉は「できる事から少しずつ」で(^^ゞ
「舞姫」を見て最初に思ったのは、森鴎外の「舞姫」が、こんなにも「THE LAST PARTY」と似た関係性の物語とは、思いもよらなかったという事。
本当にびっくりしました。
スコットとゼルダとヘミングウェイ。
豊太郎とエリスと相沢。
それぞれの関係が、そっくりなんですね。違うのは、相沢が直接にエリスに「別れて欲しい」と頼む事ですね。
ラスト、車椅子のエリスを見て「ああ、ゼルダ…」と思いました。
最初は景子先生の引き出しで同じものが出てしまったのかと思ったのですが、色々考えてみると、あれは意図的にゼルダのイメージを引用したのかなーとも思えたり。
エリスの狂気とゼルダの狂気は、同質のものだ…というのが、景子先生の解釈なのかな、と思いまして。
「HOLLYWOOD LOVER」を見た時に思ったのは、植田景子氏は作品を通して同じ問いかけを繰り返しているという事でした。
愛し合っているのに、理解しあえない人々の痛みを
裏切る事、裏切られる事、そして許すことの痛みを
自分より恵まれた才能に憧れ、自分を否定してしまう事の痛みを
ゼルダとスコットも、エリスと豊太郎も、愛し合ってはいるけれど理解しあえない二人。
ゼルダはスコットの小説世界を、エリスは日本人としての豊太郎を、理解するのは不可能な事で。
そして、スコットも豊太郎も、彼女達の孤独と狂気が見えていない。
人を愛するのは孤独な事だな、と彼女達を見て改めて思いました。
エリスが恐れる「時計」の音。
時計というのは、やはり「時間」の象徴だと思うのですが。
豊太郎の「時間」を奪っている事に怯えているのか。
彼と過ごせる時間が限られたものだとわかっていて、終わりの時を怖れているのか。
最終的には「時が、止まった…」に繋がる、時への恐怖。
劇中では、特にその「時」に繋がる複線は無かったように思うのですが…。
二回しか見てないから、見落としてるのかな?どなたかお心あたりがあったらお教えくださいm(__)m
まあ、豊太郎との出会いが懐中時計を質に入れてお金を作ったことというのが、いずれは離れる時を象徴しているのかな?
質屋にお金を返して、時計を取り戻すように。
彼は日本に帰るべき人…どんなに言葉を尽しても、エリスにもそれはよく分かっていた事なのでしょう。というのは、私にも分かるんですけどね。
相手に幸せであって欲しい。相手が望むままに行動して、その望みを叶えて欲しい。
それは、人を愛すれば当然の事。
相手が幸せである事が、自分の幸せ。
誰もが思う事だけれども。
…でも相手は、どんなに愛しても、決して理解できない人。
その幸せがどういう事なのか、わからない場合は?
そして、その望みを叶える為には、自分がそばにいるのが邪魔だったら?
自分自身よりも大切とも思う相手の幸せを、自分が見る事はできないとしたら…それは、とても孤独なこと。
その深い孤独と、強すぎる愛が、彼女達を狂気の淵に誘いこむ。
彼女達のように純粋ではなくても、そんなふうに「愛する人の幸せが自分の幸せではない」という孤独は、誰もが持ちうる普遍的なものだと思います。エリス達のように極端な例じゃなくても、普通は、相手の心がちゃんと理解できるなんて事は、有得ませんし、同じ状態を幸せと思う恋人達はとても少ないでしょう。
違う人間なのだから、当然の事です。
ただ、普通は日常生活の中で折り合いを付けながら紛らわせて、耐えていくしかないのだけれど…。
「HOLLYWOOD LOVER」の8年前のローズも、そんな孤独を持て余してステファーノから逃げ出してしまったのだろうと思っています。
そしてゼルダやエリスは、その孤独を拒否した為に、現実世界を拒絶したのだろうなーと思うのです。
さて、次は「裏切り」について。いつになるのかは、不明ですが^^;
イブラヒム兄さんの関わるエピソード、あまりに短いのでページ数を数えてみました。
全部含めて約30ページちょいかな。
あの分厚い上下巻の中の。
その前に2〜3ページ、ザイド達とトマスについて会話する場面がありますが、他には、登場しません。名前が出るのみ。
印象的な役ですが、思っていた以上に小さな役なんですね。
イブラヒム兄さん、太守の長男はどのくらいの立場かよく分からないのですが「司令官」と呼ばれています。
まだ、19才ですが。
「上エジプトは今内乱が起こり大変な時期だが、評判どおりの人物だったとすれば十分にその任にたえる人物だ」と説明されています。若くして、年に似合わぬ知恵者。
さてさて、どんな人物を作って見せてくれるのかな。
全部含めて約30ページちょいかな。
あの分厚い上下巻の中の。
その前に2〜3ページ、ザイド達とトマスについて会話する場面がありますが、他には、登場しません。名前が出るのみ。
印象的な役ですが、思っていた以上に小さな役なんですね。
イブラヒム兄さん、太守の長男はどのくらいの立場かよく分からないのですが「司令官」と呼ばれています。
まだ、19才ですが。
「上エジプトは今内乱が起こり大変な時期だが、評判どおりの人物だったとすれば十分にその任にたえる人物だ」と説明されています。若くして、年に似合わぬ知恵者。
さてさて、どんな人物を作って見せてくれるのかな。
イブラヒム長官殿(パシャ)、19才なのです
2008年4月1日 花組今更ですが。
花組公演、配役が発表されましたね。
大空さんは、イブラヒム。
うーん。
ポスターを見て、壮さんがトマスと義兄弟の契りを結ぶトゥスンっぽいイメージだったので、大空さんはトマスにアラビア語を教え、友人となるザイドかなーとも思いましたが。
ただ、大空さんの表情が、とても品があって落ち着いた感じなので、トゥスンの兄のイブラヒム長官殿(パシャ)か、あるいはザイドとイブラヒムを混ぜてしまうのか?などとも考えていましたが。…やはり、イブラヒムなのか。
冷静沈着で、誠実で、若いのに「年に似合わぬ知恵者」と呼ばれる、人望のある太守の長男。
原作では、主役のトマス君を助ける為に尽力する、とてもかっこいい役。
作中でトマス君の次くらいに、良い役じゃないかな。
母親のアミナ様と二人で、トマス君を助ける場面はかなり印象的です。
…その後、一度も出てこないけど。
しかし、このあたりをきっちり描くとなれば、後半をやるのは無理がありそうですよね、時間的に。
配役も後半の役は無いようですし。
かなり谷先生のオリジナルの作品になりそう。
まあ、原作はベドウィン騎馬隊の話ですから、馬は結構重要な存在ですが、そこから無理がありますし^^;
作者のサトクリフの作品ではいつも、馬と犬は主人公の物言わぬ友として大切な存在なので、少し残念ですが。
…舞台では無理だしね。
しかし、イブラヒム兄さんも、トマス君より一つ年下です。
位が上なので、二人で会った場面ではイブラヒム兄さんのほうが上の立場として会話していますが。
最初は主人公のトマスは20才くらい、イブラヒム19才、トゥスンは17才くらいかな。物語のメインはこの若い頃が中心になる筈?
年齢の設定は変えるんでしょうか?やっぱり、ちょっと、みんな無理があるよね^^;
かといって、トゥスンは17才のおぼっちゃまの若気の至りじゃないと、ちょっと…困った奴だしねー。
物語中盤は3年後、終了はさらに5年後に飛び、トマス・キース君はアラブ世界に生き、8年後に命を落とす事になります。
ほとんどが史実というのが、本当にすごいですが…。
そして、通常なら、もう少し詳細なあらすじが発表されるものだと思いますが、出ませんねー。
楽しみに待つしかないですね。
花組公演、配役が発表されましたね。
大空さんは、イブラヒム。
うーん。
ポスターを見て、壮さんがトマスと義兄弟の契りを結ぶトゥスンっぽいイメージだったので、大空さんはトマスにアラビア語を教え、友人となるザイドかなーとも思いましたが。
ただ、大空さんの表情が、とても品があって落ち着いた感じなので、トゥスンの兄のイブラヒム長官殿(パシャ)か、あるいはザイドとイブラヒムを混ぜてしまうのか?などとも考えていましたが。…やはり、イブラヒムなのか。
冷静沈着で、誠実で、若いのに「年に似合わぬ知恵者」と呼ばれる、人望のある太守の長男。
原作では、主役のトマス君を助ける為に尽力する、とてもかっこいい役。
作中でトマス君の次くらいに、良い役じゃないかな。
母親のアミナ様と二人で、トマス君を助ける場面はかなり印象的です。
…その後、一度も出てこないけど。
しかし、このあたりをきっちり描くとなれば、後半をやるのは無理がありそうですよね、時間的に。
配役も後半の役は無いようですし。
かなり谷先生のオリジナルの作品になりそう。
まあ、原作はベドウィン騎馬隊の話ですから、馬は結構重要な存在ですが、そこから無理がありますし^^;
作者のサトクリフの作品ではいつも、馬と犬は主人公の物言わぬ友として大切な存在なので、少し残念ですが。
…舞台では無理だしね。
しかし、イブラヒム兄さんも、トマス君より一つ年下です。
位が上なので、二人で会った場面ではイブラヒム兄さんのほうが上の立場として会話していますが。
最初は主人公のトマスは20才くらい、イブラヒム19才、トゥスンは17才くらいかな。物語のメインはこの若い頃が中心になる筈?
年齢の設定は変えるんでしょうか?やっぱり、ちょっと、みんな無理があるよね^^;
かといって、トゥスンは17才のおぼっちゃまの若気の至りじゃないと、ちょっと…困った奴だしねー。
物語中盤は3年後、終了はさらに5年後に飛び、トマス・キース君はアラブ世界に生き、8年後に命を落とす事になります。
ほとんどが史実というのが、本当にすごいですが…。
そして、通常なら、もう少し詳細なあらすじが発表されるものだと思いますが、出ませんねー。
楽しみに待つしかないですね。
「SORA」-空の奇跡−
2008年3月19日 花組「SORA」-空の奇跡−
行って良かった。
大空さんはやっぱり素敵で、余裕で「自分のショー」を作って見せて。
娘役さん達は、みんな本当に本当に可愛くて。
今回「ハジメマシテ」の3人が、一生懸命に祐飛さんを盛り立てようと頑張って下さるのが、涙が出る程、嬉しくて。
客席を走り回ってくれた場面が、嬉しかったです。近くに娘役さん達が来て下さると、遠くの祐飛さんの事は見れなかったです。あんまり皆さんが可愛くて(*^_^*)
そして、「花組の大空祐飛」さんが作ったのは、とても楽しいショーでした。
特に今日の千秋楽はとっても盛り上がって、手拍子が広がるまで、ずっと手を叩きたくてウズウズしちゃった程。
ジャズっぽいリズム感のある曲を多用し、他にも色々なイメージの曲が盛りだくさんで。色々と詰め込んだ音楽を楽しむショーだったのが意外な感じ。全体に芝居仕立てと聞いていましたし。いえ、芝居の部分も堪能できたのですが。
終わってみれば、音楽が印象的だったのです。私は。
またもや、こう来たか、オオゾラユウヒ…でしたね(^^)
好きだったのは、大空さんが歌う「SING,SING,SING」に娘役さん達が「IT DON’T MEAN A THING」のコーラスを被せて、曲が変わってしまう所。
テンポもリズムもどんどん変わって、ドラマチックで素敵でした。
ジャズという音楽の楽しさを、しっかり魅せてくれたのが嬉しかったな♪
そういえば、私、宝塚ファンになるまでは、ジャズってちょっと敬遠してたんです。でも最初にビデオで見た月組のショー「EXOTICA!」の「SING,SING,SING」の場面で、初めてジャズの楽しさやかっこ良さを知ったんだったなー、なんて事を思い出したりしたのでした。
スクラッチの皆様も、本当に楽しんで演奏して下さって、素敵でした。
私、この方々の演奏、大好きなんです。正直、大空さんの最初のディナーショー「Selfish」の時などは、スクラッチの皆様の演奏にノせられて楽しんだ部分も大きいと思っていたくらいですが。
今日の大空さんはちゃんと自分の力でショーを作って、娘役さん達とスクラッチの皆さんと一緒に盛り上がって、客席を楽しませて下さったと思います。
こんなに楽しいショーを作れる人になったんだ、という事に感動しました。
「花組の大空祐飛」さんを、本公演の舞台で見る日が、すっごく楽しみになりました。
そして、私ごとですが。
ショーの最初の曲は「いつか」。「ディーン」の曲、という事ですが。
歌の最初のほうに「いつか、いつか…」という歌詞があり。私の名前を呼ばれているような気分で、楽しんでまいりました(^^ゞ
この名を名乗るようになって、まだ僅かですし、このブログのタイトルと合わせて、3分くらいで考えた名ですが。やはり嬉しかったです。私の身に起こった「奇跡」でした。
行って良かった。
大空さんはやっぱり素敵で、余裕で「自分のショー」を作って見せて。
娘役さん達は、みんな本当に本当に可愛くて。
今回「ハジメマシテ」の3人が、一生懸命に祐飛さんを盛り立てようと頑張って下さるのが、涙が出る程、嬉しくて。
客席を走り回ってくれた場面が、嬉しかったです。近くに娘役さん達が来て下さると、遠くの祐飛さんの事は見れなかったです。あんまり皆さんが可愛くて(*^_^*)
そして、「花組の大空祐飛」さんが作ったのは、とても楽しいショーでした。
特に今日の千秋楽はとっても盛り上がって、手拍子が広がるまで、ずっと手を叩きたくてウズウズしちゃった程。
ジャズっぽいリズム感のある曲を多用し、他にも色々なイメージの曲が盛りだくさんで。色々と詰め込んだ音楽を楽しむショーだったのが意外な感じ。全体に芝居仕立てと聞いていましたし。いえ、芝居の部分も堪能できたのですが。
終わってみれば、音楽が印象的だったのです。私は。
またもや、こう来たか、オオゾラユウヒ…でしたね(^^)
好きだったのは、大空さんが歌う「SING,SING,SING」に娘役さん達が「IT DON’T MEAN A THING」のコーラスを被せて、曲が変わってしまう所。
テンポもリズムもどんどん変わって、ドラマチックで素敵でした。
ジャズという音楽の楽しさを、しっかり魅せてくれたのが嬉しかったな♪
そういえば、私、宝塚ファンになるまでは、ジャズってちょっと敬遠してたんです。でも最初にビデオで見た月組のショー「EXOTICA!」の「SING,SING,SING」の場面で、初めてジャズの楽しさやかっこ良さを知ったんだったなー、なんて事を思い出したりしたのでした。
スクラッチの皆様も、本当に楽しんで演奏して下さって、素敵でした。
私、この方々の演奏、大好きなんです。正直、大空さんの最初のディナーショー「Selfish」の時などは、スクラッチの皆様の演奏にノせられて楽しんだ部分も大きいと思っていたくらいですが。
今日の大空さんはちゃんと自分の力でショーを作って、娘役さん達とスクラッチの皆さんと一緒に盛り上がって、客席を楽しませて下さったと思います。
こんなに楽しいショーを作れる人になったんだ、という事に感動しました。
「花組の大空祐飛」さんを、本公演の舞台で見る日が、すっごく楽しみになりました。
そして、私ごとですが。
ショーの最初の曲は「いつか」。「ディーン」の曲、という事ですが。
歌の最初のほうに「いつか、いつか…」という歌詞があり。私の名前を呼ばれているような気分で、楽しんでまいりました(^^ゞ
この名を名乗るようになって、まだ僅かですし、このブログのタイトルと合わせて、3分くらいで考えた名ですが。やはり嬉しかったです。私の身に起こった「奇跡」でした。
花組 青年館「舞姫」
2008年3月17日 花組「舞姫」見てきました。
評判どおりの、本当に良い作品でした。
出演者の皆様方、渾身の熱演で…伝説の作品を見る事ができたという事に、まず感動したのでした。
なるほど、これは伝説になるのは当然だな、と自分の目で見て納得できて大満足。
みわっちとみつる君は、以前から情の濃い芝居をする、大好きな役者さんでした。
今回、それぞれ存分に、たっぷりとその“情”を見せてくれて、とても良かった。
エリスのすみ花ちゃんは、何にも染まらず、何も受け入れない…そんな純粋さを、幼さ故の無垢の心として演じて見せてくれて。
女性から見て感情移入しにくい所のある、景子先生の描く“心の弱い女性”を、逆に同情に引き寄せた名演ですね。
そして、まっつ。おそらく演じる方としては、辛くて苦しい役だと思うのですが。
真摯に正面から演じて見せてくれて。やっぱり、頼りになる良い役者さんだな、と感心しました。
作品については色々感想もありますが、もう一度見る予定なので、その後に。
しかし、森鴎外の「舞姫」が、こんなにもラスパと似た関係性の物語とは、思いもよらなかった…というのが、初見の感想でした(^^ゞ
ラスパの後、この舞姫へと繋がって作られたんだなーと、すごく納得。
一人の演出家が完成していく姿を見ている、そこに立ち会える観客である事の幸せを感じました。
本当は、バウでこの「舞姫」を見て、その後「HOLLYWOOD LOVER」を見たら時系列としては正しいのでしょう。でも、そこを飛ばしたからこそ、"植田景子”が完成されていく姿をはっきりと感じたのかもしれません。
さてさて、明日からは大空祐飛さんのディナーショー、東京バージョンですよ。
ドキドキします〜。
評判どおりの、本当に良い作品でした。
出演者の皆様方、渾身の熱演で…伝説の作品を見る事ができたという事に、まず感動したのでした。
なるほど、これは伝説になるのは当然だな、と自分の目で見て納得できて大満足。
みわっちとみつる君は、以前から情の濃い芝居をする、大好きな役者さんでした。
今回、それぞれ存分に、たっぷりとその“情”を見せてくれて、とても良かった。
エリスのすみ花ちゃんは、何にも染まらず、何も受け入れない…そんな純粋さを、幼さ故の無垢の心として演じて見せてくれて。
女性から見て感情移入しにくい所のある、景子先生の描く“心の弱い女性”を、逆に同情に引き寄せた名演ですね。
そして、まっつ。おそらく演じる方としては、辛くて苦しい役だと思うのですが。
真摯に正面から演じて見せてくれて。やっぱり、頼りになる良い役者さんだな、と感心しました。
作品については色々感想もありますが、もう一度見る予定なので、その後に。
しかし、森鴎外の「舞姫」が、こんなにもラスパと似た関係性の物語とは、思いもよらなかった…というのが、初見の感想でした(^^ゞ
ラスパの後、この舞姫へと繋がって作られたんだなーと、すごく納得。
一人の演出家が完成していく姿を見ている、そこに立ち会える観客である事の幸せを感じました。
本当は、バウでこの「舞姫」を見て、その後「HOLLYWOOD LOVER」を見たら時系列としては正しいのでしょう。でも、そこを飛ばしたからこそ、"植田景子”が完成されていく姿をはっきりと感じたのかもしれません。
さてさて、明日からは大空祐飛さんのディナーショー、東京バージョンですよ。
ドキドキします〜。
宝塚ホテルでのディナーショー、始まるのですね。
私は東京組なので、あと一週間ありますが…一週間しか無いなんて。
ドキドキします。
大空さんの花組生としての初仕事。
初めてのメンバーとの、第一歩。
そして、四回目のディナーショーはどのようショーになるのか。
期待と不安で、胸が一杯です。まあ、ともかく。もう一度呟いておきます。
「頑張れ。」
…さて^^;
落ち着かないので、とりとめも無く、ハリラバの話でも書いておこうと思います。
ちゃんと纏めて話を進めようとすると勇気が必要なので、思いついた事から一つずつ、少しずつ…。
オープニング、記者会見でステファーノとローズのツーショット写真を撮った後。
ふと、目が合ったステファーノとローズ。
その瞬間、見つめ合うステファーノとローズが大好きです。
この二人が「ワケあり」な事を、あの一瞬で観客に一目でわからせる、良い演出と良い芝居だと思います。
だって、あれだけ遠慮なく相手の目を覗き込むなんて、恋人同士しかできませんよね。
しかもあんなに真っ直ぐに目を見つめて、心を問いかけるなんて。
ローズが何を考えているか、幸せなのか、何か不満は無いか。
ローズの心の状態を気遣う、その優しさがあまりにも自然な様子で。
いつもこうやって目で会話をしていた、幸せな恋人達だったんだなぁ…と、どんな説明台詞よりも雄弁に、過去を語ってくれます。
ステファーノがちょっと首を傾げて、ローズの目を覗き込むのが素敵なんですね〜(*^_^*)
その角度といい、肩や腕が見せる表情といい…磨き抜かれた、男役の格好良い仕草の美しさを見せつつ。
二人の芝居の間も、絶妙ですよね。
写真のポーズの為に近くに立って、互いに顔を見合わせた一瞬に。思わず、恋人だった時代のように、見つめ合ってしまった二人。
彼の戸惑いの色、優しさと甘さと悲しみと、問いかけが浮かんだ瞳を見て、慌てて離れるローズ。
彼女を見送り、小さく溜め息をつくステファーノ。
短いけれど、緊迫感のある流れです。
何よりも、一つ一つの動きのタイミングが絶妙だと思うんです。見ている者の感情が、二人の感情の動きにぴったりはまって、二人の戸惑いを一緒に体験できる。
二人の関係は、この短い場面でちゃんと表現されてしまうんですよね。観客がこの二人の姿を見て全て納得しつつ、キャラクターの人間性を説明して、しっかり感情移入させる。本当に絶妙な間の芝居だと、毎回関心しておりました。
他の場面では、見ていて「そこは、もうひと呼吸欲しい」等と思う場面もありましたが、ここはいつもバッチリだったと思います。
この後の二人の過去の説明は、物語を更に進める為のものとして機能する、という演出も良いですよね。
オープニングから派手に流れていた音楽が、二人のツーショットの場面でピタリと止まるのも、緊迫した雰囲気を作ってくれて好きでした。
記者会見の間は、真ん中の三人よりも記者達が面白くて、忙しく記者達をあちこち見ていたのすが。音楽が止んで、ダラダラしていた記者達が身を乗り出すようにステファーノのローズに注目すると、私も二人に注目!だったのでした^^;
私は東京組なので、あと一週間ありますが…一週間しか無いなんて。
ドキドキします。
大空さんの花組生としての初仕事。
初めてのメンバーとの、第一歩。
そして、四回目のディナーショーはどのようショーになるのか。
期待と不安で、胸が一杯です。まあ、ともかく。もう一度呟いておきます。
「頑張れ。」
…さて^^;
落ち着かないので、とりとめも無く、ハリラバの話でも書いておこうと思います。
ちゃんと纏めて話を進めようとすると勇気が必要なので、思いついた事から一つずつ、少しずつ…。
オープニング、記者会見でステファーノとローズのツーショット写真を撮った後。
ふと、目が合ったステファーノとローズ。
その瞬間、見つめ合うステファーノとローズが大好きです。
この二人が「ワケあり」な事を、あの一瞬で観客に一目でわからせる、良い演出と良い芝居だと思います。
だって、あれだけ遠慮なく相手の目を覗き込むなんて、恋人同士しかできませんよね。
しかもあんなに真っ直ぐに目を見つめて、心を問いかけるなんて。
ローズが何を考えているか、幸せなのか、何か不満は無いか。
ローズの心の状態を気遣う、その優しさがあまりにも自然な様子で。
いつもこうやって目で会話をしていた、幸せな恋人達だったんだなぁ…と、どんな説明台詞よりも雄弁に、過去を語ってくれます。
ステファーノがちょっと首を傾げて、ローズの目を覗き込むのが素敵なんですね〜(*^_^*)
その角度といい、肩や腕が見せる表情といい…磨き抜かれた、男役の格好良い仕草の美しさを見せつつ。
二人の芝居の間も、絶妙ですよね。
写真のポーズの為に近くに立って、互いに顔を見合わせた一瞬に。思わず、恋人だった時代のように、見つめ合ってしまった二人。
彼の戸惑いの色、優しさと甘さと悲しみと、問いかけが浮かんだ瞳を見て、慌てて離れるローズ。
彼女を見送り、小さく溜め息をつくステファーノ。
短いけれど、緊迫感のある流れです。
何よりも、一つ一つの動きのタイミングが絶妙だと思うんです。見ている者の感情が、二人の感情の動きにぴったりはまって、二人の戸惑いを一緒に体験できる。
二人の関係は、この短い場面でちゃんと表現されてしまうんですよね。観客がこの二人の姿を見て全て納得しつつ、キャラクターの人間性を説明して、しっかり感情移入させる。本当に絶妙な間の芝居だと、毎回関心しておりました。
他の場面では、見ていて「そこは、もうひと呼吸欲しい」等と思う場面もありましたが、ここはいつもバッチリだったと思います。
この後の二人の過去の説明は、物語を更に進める為のものとして機能する、という演出も良いですよね。
オープニングから派手に流れていた音楽が、二人のツーショットの場面でピタリと止まるのも、緊迫した雰囲気を作ってくれて好きでした。
記者会見の間は、真ん中の三人よりも記者達が面白くて、忙しく記者達をあちこち見ていたのすが。音楽が止んで、ダラダラしていた記者達が身を乗り出すようにステファーノのローズに注目すると、私も二人に注目!だったのでした^^;
「歌劇」3月号見ました。
「宝塚バウホール開場30周年」の春に思う…のアンケート。
大空さん、ほんとに面白いお答えですね。
「音楽学校文化祭の思い出は?」の問いに
「これがバウホールかぁ」と思いました。
…って。その後、どうお思いになったか、聞きたいですが^^;
そして、一番の話題の。
「春から新生活を始める方に一言お願いします」の問いには
「頑張れ。」
とってもシンプル過ぎて、話題になった一言(笑)
でも。春から新生活を始める、ご本人ですものね。共感を込めての言葉、という事で。
では、私からも。新生活を始める祐飛さんに一言。
「頑張れ。」
…いや、こんなところでつぶやいても、役にはたちませんが(^^ゞ
という訳で、花組大劇場公演のポスター、出ましたね。
…うーん。
なんだか、ものすごい大迫力のレイアウト。
しかし。皆さん美しいですね〜。大空さんのお髭は、予想していたより、ずいぶん立派…というより。密度がある感じです。見慣れないけど、公演を見れば慣れるでしょう。
今まで、花組さんコーナーに入った祐飛さんは、すべて一人だけ違う作品だったので、ずっと違和感があったんですが。やっと花組の皆さんと同じ公演で並んだお姿を見て、ひと安心であり、ドキドキわくわくもしたり。
春からの新生活が始まる事に…改めて、緊張しました。
しかし大空さん、あの被り物だと最大の特徴である「頭が球体」である事が見えませんね^^;
私は舞台上で人を探す時、いつも、大雑把な身長と頭から肩のラインが目印なんですが。あの頭から肩まで覆う被り物だと全部隠れてしまうけど、舞台で大空さんを見つけられなかったらどうしよう…。なんてね(^^)
「宝塚バウホール開場30周年」の春に思う…のアンケート。
大空さん、ほんとに面白いお答えですね。
「音楽学校文化祭の思い出は?」の問いに
「これがバウホールかぁ」と思いました。
…って。その後、どうお思いになったか、聞きたいですが^^;
そして、一番の話題の。
「春から新生活を始める方に一言お願いします」の問いには
「頑張れ。」
とってもシンプル過ぎて、話題になった一言(笑)
でも。春から新生活を始める、ご本人ですものね。共感を込めての言葉、という事で。
では、私からも。新生活を始める祐飛さんに一言。
「頑張れ。」
…いや、こんなところでつぶやいても、役にはたちませんが(^^ゞ
という訳で、花組大劇場公演のポスター、出ましたね。
…うーん。
なんだか、ものすごい大迫力のレイアウト。
しかし。皆さん美しいですね〜。大空さんのお髭は、予想していたより、ずいぶん立派…というより。密度がある感じです。見慣れないけど、公演を見れば慣れるでしょう。
今まで、花組さんコーナーに入った祐飛さんは、すべて一人だけ違う作品だったので、ずっと違和感があったんですが。やっと花組の皆さんと同じ公演で並んだお姿を見て、ひと安心であり、ドキドキわくわくもしたり。
春からの新生活が始まる事に…改めて、緊張しました。
しかし大空さん、あの被り物だと最大の特徴である「頭が球体」である事が見えませんね^^;
私は舞台上で人を探す時、いつも、大雑把な身長と頭から肩のラインが目印なんですが。あの頭から肩まで覆う被り物だと全部隠れてしまうけど、舞台で大空さんを見つけられなかったらどうしよう…。なんてね(^^)
どうでもいいことですが…
2008年3月6日 月組そういえば。
先日書き忘れた事。
「ME AND MY GIRL」の中継を見て思ったこと。
瀬奈氏のビル、おどけた芝居をする時、やけに首を振ってませんでしたか?
…「ガイズ」の時の、大空氏のナイスリー君のトレードマークの首振り、そっくり。
懐かしかったなぁ。
同期って、ああいうところ似てくるものですかね?
先日書き忘れた事。
「ME AND MY GIRL」の中継を見て思ったこと。
瀬奈氏のビル、おどけた芝居をする時、やけに首を振ってませんでしたか?
…「ガイズ」の時の、大空氏のナイスリー君のトレードマークの首振り、そっくり。
懐かしかったなぁ。
同期って、ああいうところ似てくるものですかね?
やっと、ポケットカレンダー買ってきました。
今回買ったのは、大空さん、未涼さん、彩那さん。悠未さんも買おうと思ったけれど、品切れでした。残念。
私の好きな、暖かく繊細なお芝居を見せて下さる、お気に入りさん達。
本当に優しい芝居を見せる役者さんは、さみしい目をしている…というのが私の持論です。
それにしても、大空さんとまっつが同じ組になるとは、驚きです。
この二人が同じ舞台に立つ姿を見られるのはとっても楽しみだけど、ひろみちゃんの月組時代のように、大空さんと反対位置に立たれると大変という事も予想できます。
できるだけ、近くに立っていただけると嬉しいです(^^)
シャンテのキャトルレーヴの舞台写真コーナーでは、大空さんは相変わらず、花組さんにも当然月組にも入れて貰えず。過去の写真の再販コーナーのついでのように単独コーナー。しみじみ寂しくなったりしてたら。
ふと、目を上げると、そのコーナーの上の方に特集ディスプレイが作ってありました。
「君を愛してる−Je t’aime−」とバレンタインデーにかけて、「ラブラブ写真コーナー」らしいです。前からディスプレイしてあったのでしょうけれど、今日、気付きました。
トップコンビのツーショット写真の特集らしく、ラブラブな写真がディスプレイしてあります。
…でも、どうして。そのディスプレイの中に「パリの空よりも高く」のアルマンドとジョルジュの、ツーショット写真が混じってるんでしょうか?
キャトル的には、あれはラブラブなんだ^^;
でも、水トートのルドルフへの最後のキスの写真は。
…色々な意味で、怖いんですが(・_・;)
今回買ったのは、大空さん、未涼さん、彩那さん。悠未さんも買おうと思ったけれど、品切れでした。残念。
私の好きな、暖かく繊細なお芝居を見せて下さる、お気に入りさん達。
本当に優しい芝居を見せる役者さんは、さみしい目をしている…というのが私の持論です。
それにしても、大空さんとまっつが同じ組になるとは、驚きです。
この二人が同じ舞台に立つ姿を見られるのはとっても楽しみだけど、ひろみちゃんの月組時代のように、大空さんと反対位置に立たれると大変という事も予想できます。
できるだけ、近くに立っていただけると嬉しいです(^^)
シャンテのキャトルレーヴの舞台写真コーナーでは、大空さんは相変わらず、花組さんにも当然月組にも入れて貰えず。過去の写真の再販コーナーのついでのように単独コーナー。しみじみ寂しくなったりしてたら。
ふと、目を上げると、そのコーナーの上の方に特集ディスプレイが作ってありました。
「君を愛してる−Je t’aime−」とバレンタインデーにかけて、「ラブラブ写真コーナー」らしいです。前からディスプレイしてあったのでしょうけれど、今日、気付きました。
トップコンビのツーショット写真の特集らしく、ラブラブな写真がディスプレイしてあります。
…でも、どうして。そのディスプレイの中に「パリの空よりも高く」のアルマンドとジョルジュの、ツーショット写真が混じってるんでしょうか?
キャトル的には、あれはラブラブなんだ^^;
でも、水トートのルドルフへの最後のキスの写真は。
…色々な意味で、怖いんですが(・_・;)
『ME AND MY GIRL』前夜祭
2008年3月4日 月組CS中継『ME AND MY GIRL』前夜祭、見ました。
ああ、やっぱり『ME AND MY GIRL』は、いいなぁ。しみじみ。
お稽古途中で、皆さんまだ全然出来上がってない感じでしたが。
それでも、ラストのランベスウォークは楽しくて…ちょっと、涙が出てしまいました。
私はドライアイなほうで^^;舞台を見てあんまり泣いたりするほうではないのですが、こういうコメディとかでは涙が出る事があります。
ランベスのあんちゃんやおねーちゃん達が、次第に貴族達をノセていくところではかつての興奮が甦りました。
かつて、初めて宝塚大劇場でナマの舞台を見て、そのまま宝塚ファンになった日の、興奮。血沸き肉踊る、感じです(^^)
そして、大好きだったよしこちゃんのゲスト出演も嬉しかった。
私はよしこサリーが本当に好きで、あのサリーじゃなかったら、宝塚ファンにならなかったかもしれないと今でも思ってます。
今では、すっかり普通の女優さんになられて、もうあの退団の時の娘役トップオーラは無いけれど。でも、あの幸せの記憶を呼び覚ましてくれて。
やっぱり、頭がちっちゃくて、スタイル良いですね。佳子ちゃんの芝居はハートがあって、好きだったなぁ。今でも私の理想の娘役像ですね。…歌も踊りも、技術は問いません^^;
私が見た時、もう既に喉がダメになっていたと思うのですが、今回、ちゃんと「あごで受け止めて」を歌ってくれたのも嬉しかった事。
それに伝説の、初代ビルとサリー。
やっぱり素敵なお二人ですね。
初演の映像が少し映って嬉しい。映像あるなら、CSで流してくれたら、もっと嬉しいんだけど。
うたこさんのビル、本当に優しくてあったかくて、素敵です。
歌の僅かのフレーズに色々な感情が詰まっていて、非常に情報量が多い気がします。
何気ない仕草や、ちょっとした目線の動きに、人間味がにじみでる感じ。すごく色々な感情が伝わってきます。
やっぱり、うたこさん時代の月組が今の月組のオリジナルという気がしますね。私がファンになった時代の月組の原風景なのかな。
その時代に宝塚を、月組を知らなかったのは、残念です。
今は、もうだいぶ姿が変わってしまったけれど…。
それでも、月組が芝居の芝居の組である事が変わらないのは、嬉しい限り。
でも、もうあーちゃんが、もう副組長になろうかという時代なんですね。前回は、研一だったんだよね?
私は、東宝まで見る事はできませんが、今の月組の『ME AND MY GIRL』、楽しみにしています♪
ああ、やっぱり『ME AND MY GIRL』は、いいなぁ。しみじみ。
お稽古途中で、皆さんまだ全然出来上がってない感じでしたが。
それでも、ラストのランベスウォークは楽しくて…ちょっと、涙が出てしまいました。
私はドライアイなほうで^^;舞台を見てあんまり泣いたりするほうではないのですが、こういうコメディとかでは涙が出る事があります。
ランベスのあんちゃんやおねーちゃん達が、次第に貴族達をノセていくところではかつての興奮が甦りました。
かつて、初めて宝塚大劇場でナマの舞台を見て、そのまま宝塚ファンになった日の、興奮。血沸き肉踊る、感じです(^^)
そして、大好きだったよしこちゃんのゲスト出演も嬉しかった。
私はよしこサリーが本当に好きで、あのサリーじゃなかったら、宝塚ファンにならなかったかもしれないと今でも思ってます。
今では、すっかり普通の女優さんになられて、もうあの退団の時の娘役トップオーラは無いけれど。でも、あの幸せの記憶を呼び覚ましてくれて。
やっぱり、頭がちっちゃくて、スタイル良いですね。佳子ちゃんの芝居はハートがあって、好きだったなぁ。今でも私の理想の娘役像ですね。…歌も踊りも、技術は問いません^^;
私が見た時、もう既に喉がダメになっていたと思うのですが、今回、ちゃんと「あごで受け止めて」を歌ってくれたのも嬉しかった事。
それに伝説の、初代ビルとサリー。
やっぱり素敵なお二人ですね。
初演の映像が少し映って嬉しい。映像あるなら、CSで流してくれたら、もっと嬉しいんだけど。
うたこさんのビル、本当に優しくてあったかくて、素敵です。
歌の僅かのフレーズに色々な感情が詰まっていて、非常に情報量が多い気がします。
何気ない仕草や、ちょっとした目線の動きに、人間味がにじみでる感じ。すごく色々な感情が伝わってきます。
やっぱり、うたこさん時代の月組が今の月組のオリジナルという気がしますね。私がファンになった時代の月組の原風景なのかな。
その時代に宝塚を、月組を知らなかったのは、残念です。
今は、もうだいぶ姿が変わってしまったけれど…。
それでも、月組が芝居の芝居の組である事が変わらないのは、嬉しい限り。
でも、もうあーちゃんが、もう副組長になろうかという時代なんですね。前回は、研一だったんだよね?
私は、東宝まで見る事はできませんが、今の月組の『ME AND MY GIRL』、楽しみにしています♪
横山大観展に行ってきました。
私は絵はまるで分からなくて、たまに綺麗なものが見たくて美術館に行く程度。
やはり、派手に宣伝される、有名な展覧会に行く事が多くなってくるのですが…。日本画の展覧会、というのは見たことがなくて。
「なんだか有名な人らしい」程度の知識で見にいきました。
で、この大観展、とても面白かったです。
人物画とかもありましたが、私が好きだったのは、風景画です。
富士山を描いたものが有名らしく、数多く展示されていたのですが。
それも良かったけど、その他の。−多くは墨で描かれた−風景が、気に入りました。
画面の構成が好きで、映像的な動きのある絵が印象的。
映像を一瞬だけ切り取って、画面に写したような。
大胆でダイナミックな構図の大物の絵も、かっこよくて好きでした。「群青富士」とか、「龍蚊躍四溟」とか。
有名な「生々流転」も、雲の流れや水の流れが緊張感をもって描かれており、美しかったです。
なんだか、独特な感性とモノの見方をする人だ、と思います。
美しい自然を描いている絵。…確かにこのような美しい風景を見た事はある、けれど、それをこんなふうに切り取って絵にするのは、新鮮な驚き…と感じた絵が幾つかありました。
こんなふうに、誰もが目にしている風景の中から「自分だけのやりかたで」切り取り、再構成して、新たな“美”を創造できるなんて、すごいことだなと改めて思いました。
でも、明日までという事もあり、有名な人だということもあり。
ものすごい、人、人、人。
もっと、ゆっくり見たかったなぁ。
そして、帰ってから知ったのですが、展示の一部は前期と後期で入れ替えがあったのですね。
残念でした。…雑談で、すみません。
私は絵はまるで分からなくて、たまに綺麗なものが見たくて美術館に行く程度。
やはり、派手に宣伝される、有名な展覧会に行く事が多くなってくるのですが…。日本画の展覧会、というのは見たことがなくて。
「なんだか有名な人らしい」程度の知識で見にいきました。
で、この大観展、とても面白かったです。
人物画とかもありましたが、私が好きだったのは、風景画です。
富士山を描いたものが有名らしく、数多く展示されていたのですが。
それも良かったけど、その他の。−多くは墨で描かれた−風景が、気に入りました。
画面の構成が好きで、映像的な動きのある絵が印象的。
映像を一瞬だけ切り取って、画面に写したような。
大胆でダイナミックな構図の大物の絵も、かっこよくて好きでした。「群青富士」とか、「龍蚊躍四溟」とか。
有名な「生々流転」も、雲の流れや水の流れが緊張感をもって描かれており、美しかったです。
なんだか、独特な感性とモノの見方をする人だ、と思います。
美しい自然を描いている絵。…確かにこのような美しい風景を見た事はある、けれど、それをこんなふうに切り取って絵にするのは、新鮮な驚き…と感じた絵が幾つかありました。
こんなふうに、誰もが目にしている風景の中から「自分だけのやりかたで」切り取り、再構成して、新たな“美”を創造できるなんて、すごいことだなと改めて思いました。
でも、明日までという事もあり、有名な人だということもあり。
ものすごい、人、人、人。
もっと、ゆっくり見たかったなぁ。
そして、帰ってから知ったのですが、展示の一部は前期と後期で入れ替えがあったのですね。
残念でした。…雑談で、すみません。
1万アクセス、ありがとうございます。…ほか。
2008年3月1日 花組 コメント (6)本日、1万アクセスを達成しました。ありがとうございました。
…実は、昨夜記事をアップする時に自分で踏んでしまいました。
0が並んだキレイな数字を見て、呆然として、そのまま寝てしまった(^^ゞ
こんな痛いファンの、偏ったモノの見方による感想文なのに。沢山の方に見ていただいたんだなーと思うと、とても嬉しいです。
更にコメントをいただいたりしたことも、すごく幸せでした。大変ありがたい経験でした。
これからも、ひっそりとのんびりと続けていきたいと思います。今後とも、どうぞよろしくお願いします。
さて、そして今日は色々な事が発表されましたが。ともかく。
大空さん、ドラマシティ主演、おめでとうございますm(__)m
しかも「銀ちゃんの恋」ですか!!
うひゃー(@_@)です。
めちゃくちゃ嬉しいです。
どんな銀ちゃんになるのか、ちょっと想像できないけど、でも嬉しい。
あの、我侭で、自己中心的で、お馬鹿で、情けなくて、かっこ悪くて。
でも、映画が大好きで、愛情が深くて、さみしい人を。大空さんが!!
そして、あの電飾ジャケットを着たり、若い女の子にデレデレしたりしちゃうのか〜。
最後はみんなから「銀ちゃん、かっこいいーー!!」と、言われちゃうんだ。
久世さん、さよならショーでもやったんだよね。
…あの、銀ちゃんを。大空さんが。
立派になったなぁ。嬉しいなぁ。
宝塚の初恋の人が久世星佳さんだった私は、ずっと「久世さんの役を演じる、祐飛さんの姿が見たい」という夢がありまして。
夢が叶うんだなー。しかも、久世さんの代表作の一つの「銀ちゃん」で。
実は、私の第一希望は「WANTED」のニコルだったのですが、最近の祐飛さんを見ていると「ニコルをやるには、祐飛さんはもう大人過ぎるかも」とも思っておりまして。ニコルは、実は、結構若者の役なので^^;
今の大空さんだったら。銀ちゃんは、うん、すごく良いかも。
…ハードルは高いけれど。すごく楽しみです。
そして、ヤスは誰がやって下さるのかな〜。
この作品、ダブル主演というか、ヤスのほうが主演という程。かっこ良くは無いけど^^;
ヤスも、そして小夏も楽しみです♪
そして、大空さんのディナーショーの写真も出てますね。
…なんだか、宝塚、みたい。びっくり^^;
いつも、ちょっと意表をついたポスターというイメージだったけれど。
燕尾を着崩して、ネクタイを解いて。髪をくしゃっとして。
大空さんに似合うけど、今までやらなかった方向。似合う事は分かり過ぎるだけに、敢えて避けてきたのだと思っていたけれど。…そうきたか。
裏の裏をかかれた気分です。
さすが、オオゾラ ユウヒ。やられました。
ともかく、楽しみです(^^)
…実は、昨夜記事をアップする時に自分で踏んでしまいました。
0が並んだキレイな数字を見て、呆然として、そのまま寝てしまった(^^ゞ
こんな痛いファンの、偏ったモノの見方による感想文なのに。沢山の方に見ていただいたんだなーと思うと、とても嬉しいです。
更にコメントをいただいたりしたことも、すごく幸せでした。大変ありがたい経験でした。
これからも、ひっそりとのんびりと続けていきたいと思います。今後とも、どうぞよろしくお願いします。
さて、そして今日は色々な事が発表されましたが。ともかく。
大空さん、ドラマシティ主演、おめでとうございますm(__)m
しかも「銀ちゃんの恋」ですか!!
うひゃー(@_@)です。
めちゃくちゃ嬉しいです。
どんな銀ちゃんになるのか、ちょっと想像できないけど、でも嬉しい。
あの、我侭で、自己中心的で、お馬鹿で、情けなくて、かっこ悪くて。
でも、映画が大好きで、愛情が深くて、さみしい人を。大空さんが!!
そして、あの電飾ジャケットを着たり、若い女の子にデレデレしたりしちゃうのか〜。
最後はみんなから「銀ちゃん、かっこいいーー!!」と、言われちゃうんだ。
久世さん、さよならショーでもやったんだよね。
…あの、銀ちゃんを。大空さんが。
立派になったなぁ。嬉しいなぁ。
宝塚の初恋の人が久世星佳さんだった私は、ずっと「久世さんの役を演じる、祐飛さんの姿が見たい」という夢がありまして。
夢が叶うんだなー。しかも、久世さんの代表作の一つの「銀ちゃん」で。
実は、私の第一希望は「WANTED」のニコルだったのですが、最近の祐飛さんを見ていると「ニコルをやるには、祐飛さんはもう大人過ぎるかも」とも思っておりまして。ニコルは、実は、結構若者の役なので^^;
今の大空さんだったら。銀ちゃんは、うん、すごく良いかも。
…ハードルは高いけれど。すごく楽しみです。
そして、ヤスは誰がやって下さるのかな〜。
この作品、ダブル主演というか、ヤスのほうが主演という程。かっこ良くは無いけど^^;
ヤスも、そして小夏も楽しみです♪
そして、大空さんのディナーショーの写真も出てますね。
…なんだか、宝塚、みたい。びっくり^^;
いつも、ちょっと意表をついたポスターというイメージだったけれど。
燕尾を着崩して、ネクタイを解いて。髪をくしゃっとして。
大空さんに似合うけど、今までやらなかった方向。似合う事は分かり過ぎるだけに、敢えて避けてきたのだと思っていたけれど。…そうきたか。
裏の裏をかかれた気分です。
さすが、オオゾラ ユウヒ。やられました。
ともかく、楽しみです(^^)
昨日アップした記事ですが。
雑談のついでに感想を書いたので、これだと後から分からなくなるかなーと思いまして。
雑談と分けてカテゴリ分類しました。
全体に修正もして、ちゃんと話を終わらせてみましたので、改めてお読みいただけると幸いです(^^ゞ
「HOLLYWOOD LOVER」のDVDのCMを見て。
CMは、二幕のワールドプレミア前の、ステファーノとリチャードの掛け合いの歌から。
やがて、セットが開いて、ローズの登場。
…美しいなぁ。
青年館で、ここのローズのイメージが変わった気がしていました。バウの映像を見ると、やはり変わっていたんだな、と思います。
青年館では、振り向いたローズは、少女のように初々しくあどけない、甘い表情だったと思うんです。バウでは、まだしっかりした顔をしていますね。
この場面に限らず、青年館での二幕のローズは、始終、幸福に酔っ払ってめろめろ状態になっていたと思います。
撮影所の場面、遠くからでもずっとステファーノから目を離さずに、うっとりと彼を見つめるようになったローズを見て、「なんて、弱い女だろう」と思いました。
職場ですから、ステファーノはきっちりと自分を切り替えて仕事モード。なのに、ローズは恋人気分のままです。
むしろ「この良い男は、私のモノなのよ!」というオーラを振りまいて、周りに「この二人デキてる」とアピールしているようにすら思えました。
…これが、“弱い女”の姿なのかと、深く納得しました。
バウのナウオンの座談会で、景子先生が「ローズはもっと弱く」と、何度も言ったという話しでしたが。
そうだよねー。弱々しくするって事じゃなくて。
彼女は、恋に夢中になり過ぎて自分を見失ってしまう、弱い女なんだな…と。
8年前は、その弱さの為に、ステファーノから逃げ出してしまった。
そして、現在。最終的にはその盲目さが、リチャードを刺激して悲劇に向かう。
青年館では、ローズに関する変更が幾つかありましたが、すべてがローズをより弱い女として見せる為だったように思っていました。
ヴィラで、リチャード達が踏み込んできた時の「そうよ、私が捨てたの。」の台詞が「この手で彼を」と変更になり、「最愛の人を」という言葉が言えなくなったのもその為かと。
そのかわり、ステファーノに「俺達は愛し合っている」という台詞が追加されて。
青年館初日は、リチャードに対して言う台詞かと思いましたが、あれは“弱い女”ローズに対して、二人の気持ちを言い聞かせる台詞なんだと、その後気づきました。
公演の後半になっていくにしたがって、どんどん優しい言い方になっていくのも好きでした。
残念だったのが、電話の場面。
私のツボの台詞「ねえ、ローラって呼んでよ。」の後に、青年館の初日のみ「昔みたいに」という台詞が追加されたんです。
けれどその部分は、翌日からはカットされてしまいました。
そしてバウと同じく「ねえ、ローラって呼んでよ。私の本名…」と、なってしまったんですよね。最後まで復活しなくて、残念だったなぁ。
回想シーンでもずっとみんな「ローズ」と呼んでますから、わかりにくい為でしょうか?
でも、この一言があると、微妙にニュアンスが違ってくると思うんですよ。
本名の自分としてステファーノに向かい合いたい、と同時に。
ステファーノがローズという芸名を付ける前の「出会った頃みたいに」という意味もあるような気がして。
「出会った頃のローラに戻って、最初からやり直したい」というニュアンスが追加されたようで、なるほどなーと、思ったんです。
この「ローズ」と「ローラ」についての台詞は、彼女が自分を、そしてステファーノをどう思っているのかを表現する、とても重要な台詞。
受け取り方は、人それぞれなので難しいのですが。
女優の芸名の「ローズ」ではなく、一人の女として。愛するステファーノに本名で、呼んで欲しかった。
ただの孤独な「ローラ」を、愛して欲しかった。
それは確かだと思うけれど。
「私の本名」だけだと、「ローズ」という名前を否定しているようなイメージがあるんですね。その後に「やっと本当の自分になれたような気がする」という台詞もありますし。
「ローズ」=「本当の自分では無い」から、「ローラって呼んでよ」という台詞になるのかな、と。
でも、「昔みたいに」という台詞は、「あの日のサンセット」という台詞に繋がるのかなー、とも思えます。昔=「芸名を付ける前」=出会った頃なら。私的に感じた、「ローズ」のイメージとすんなり繋がるのです。
大空さんがローズについて語った事の一つで。
「ステファーノは“深紅の薔薇”という意味で(でも名前なのでちょっとアレンジして)彼女に「ローズ・クリムソン」と名づけた。
その後、リチャードによって「ローズ・ラムーア」という名前に変えられてしまったのですが。その時、彼女が「ローズ」という名は変えたくないと言ってくれたんじゃないかな…と、思ってる」
ステファーノがそう思ってハリウッドに戻ってきたのなら、やはりそれは彼女の意思なんだろうと思うんです。
恋人を捨てた彼女は、ステファーノから貰った「ローズ」という名前を抱きしめて生きてきた。遠い存在になってしまった彼に繋がる…別れた二人にとっての、ただ一つの絆だったのだと。
そんな大切な名前だから、否定的なイメージは持ちたくないんですね。
なので、私はここでは「本当の自分」の「ローラと呼んで」とは、受け止めたくなくて。
「昔みたいに」「ローラと呼んで」という流れのほうが、しっくりするのです。
初日だけの追加でしたけれど、私は青年館の間ずっと「昔みたいに」という台詞をイメージしてこの場面を見ていたのでした。
それに、あいあいの甘えた言い方も可愛くて(^^)
出会ったばかりの、18歳のローラに戻ったように思いたいのかなー、とも思いまして。
8年間の事は無かった事にはならないけれど、ステファーノに愛されて「本当の自分」に戻れる気がするのではないかと。
だって、彼は今の、彼女の真実の姿を見てくれるから。
…それもまた、弱い女だなーと思いますが。
さすがに、そろそろ記憶も曖昧になってきました。
ほかにもローズに「弱い女」を感じた事があった気がするのですが(^^ゞ
そろそろ、感想も全部まとめてしまわなければ。
雑談のついでに感想を書いたので、これだと後から分からなくなるかなーと思いまして。
雑談と分けてカテゴリ分類しました。
全体に修正もして、ちゃんと話を終わらせてみましたので、改めてお読みいただけると幸いです(^^ゞ
「HOLLYWOOD LOVER」のDVDのCMを見て。
CMは、二幕のワールドプレミア前の、ステファーノとリチャードの掛け合いの歌から。
やがて、セットが開いて、ローズの登場。
…美しいなぁ。
青年館で、ここのローズのイメージが変わった気がしていました。バウの映像を見ると、やはり変わっていたんだな、と思います。
青年館では、振り向いたローズは、少女のように初々しくあどけない、甘い表情だったと思うんです。バウでは、まだしっかりした顔をしていますね。
この場面に限らず、青年館での二幕のローズは、始終、幸福に酔っ払ってめろめろ状態になっていたと思います。
撮影所の場面、遠くからでもずっとステファーノから目を離さずに、うっとりと彼を見つめるようになったローズを見て、「なんて、弱い女だろう」と思いました。
職場ですから、ステファーノはきっちりと自分を切り替えて仕事モード。なのに、ローズは恋人気分のままです。
むしろ「この良い男は、私のモノなのよ!」というオーラを振りまいて、周りに「この二人デキてる」とアピールしているようにすら思えました。
…これが、“弱い女”の姿なのかと、深く納得しました。
バウのナウオンの座談会で、景子先生が「ローズはもっと弱く」と、何度も言ったという話しでしたが。
そうだよねー。弱々しくするって事じゃなくて。
彼女は、恋に夢中になり過ぎて自分を見失ってしまう、弱い女なんだな…と。
8年前は、その弱さの為に、ステファーノから逃げ出してしまった。
そして、現在。最終的にはその盲目さが、リチャードを刺激して悲劇に向かう。
青年館では、ローズに関する変更が幾つかありましたが、すべてがローズをより弱い女として見せる為だったように思っていました。
ヴィラで、リチャード達が踏み込んできた時の「そうよ、私が捨てたの。」の台詞が「この手で彼を」と変更になり、「最愛の人を」という言葉が言えなくなったのもその為かと。
そのかわり、ステファーノに「俺達は愛し合っている」という台詞が追加されて。
青年館初日は、リチャードに対して言う台詞かと思いましたが、あれは“弱い女”ローズに対して、二人の気持ちを言い聞かせる台詞なんだと、その後気づきました。
公演の後半になっていくにしたがって、どんどん優しい言い方になっていくのも好きでした。
残念だったのが、電話の場面。
私のツボの台詞「ねえ、ローラって呼んでよ。」の後に、青年館の初日のみ「昔みたいに」という台詞が追加されたんです。
けれどその部分は、翌日からはカットされてしまいました。
そしてバウと同じく「ねえ、ローラって呼んでよ。私の本名…」と、なってしまったんですよね。最後まで復活しなくて、残念だったなぁ。
回想シーンでもずっとみんな「ローズ」と呼んでますから、わかりにくい為でしょうか?
でも、この一言があると、微妙にニュアンスが違ってくると思うんですよ。
本名の自分としてステファーノに向かい合いたい、と同時に。
ステファーノがローズという芸名を付ける前の「出会った頃みたいに」という意味もあるような気がして。
「出会った頃のローラに戻って、最初からやり直したい」というニュアンスが追加されたようで、なるほどなーと、思ったんです。
この「ローズ」と「ローラ」についての台詞は、彼女が自分を、そしてステファーノをどう思っているのかを表現する、とても重要な台詞。
受け取り方は、人それぞれなので難しいのですが。
女優の芸名の「ローズ」ではなく、一人の女として。愛するステファーノに本名で、呼んで欲しかった。
ただの孤独な「ローラ」を、愛して欲しかった。
それは確かだと思うけれど。
「私の本名」だけだと、「ローズ」という名前を否定しているようなイメージがあるんですね。その後に「やっと本当の自分になれたような気がする」という台詞もありますし。
「ローズ」=「本当の自分では無い」から、「ローラって呼んでよ」という台詞になるのかな、と。
でも、「昔みたいに」という台詞は、「あの日のサンセット」という台詞に繋がるのかなー、とも思えます。昔=「芸名を付ける前」=出会った頃なら。私的に感じた、「ローズ」のイメージとすんなり繋がるのです。
大空さんがローズについて語った事の一つで。
「ステファーノは“深紅の薔薇”という意味で(でも名前なのでちょっとアレンジして)彼女に「ローズ・クリムソン」と名づけた。
その後、リチャードによって「ローズ・ラムーア」という名前に変えられてしまったのですが。その時、彼女が「ローズ」という名は変えたくないと言ってくれたんじゃないかな…と、思ってる」
ステファーノがそう思ってハリウッドに戻ってきたのなら、やはりそれは彼女の意思なんだろうと思うんです。
恋人を捨てた彼女は、ステファーノから貰った「ローズ」という名前を抱きしめて生きてきた。遠い存在になってしまった彼に繋がる…別れた二人にとっての、ただ一つの絆だったのだと。
そんな大切な名前だから、否定的なイメージは持ちたくないんですね。
なので、私はここでは「本当の自分」の「ローラと呼んで」とは、受け止めたくなくて。
「昔みたいに」「ローラと呼んで」という流れのほうが、しっくりするのです。
初日だけの追加でしたけれど、私は青年館の間ずっと「昔みたいに」という台詞をイメージしてこの場面を見ていたのでした。
それに、あいあいの甘えた言い方も可愛くて(^^)
出会ったばかりの、18歳のローラに戻ったように思いたいのかなー、とも思いまして。
8年間の事は無かった事にはならないけれど、ステファーノに愛されて「本当の自分」に戻れる気がするのではないかと。
だって、彼は今の、彼女の真実の姿を見てくれるから。
…それもまた、弱い女だなーと思いますが。
さすがに、そろそろ記憶も曖昧になってきました。
ほかにもローズに「弱い女」を感じた事があった気がするのですが(^^ゞ
そろそろ、感想も全部まとめてしまわなければ。
今年も、ポケットカレンダー発売なんですね。
もはや季節の風物詩。
年度末の纏まった売り上げ作ろう企画…などと思うのは、心の美しくない大人だからかな(^^ゞ
当然ですが、大空さんは花組の一覧に並んでます。
今まで、キャトル・レーヴなどでの並びは見てたんですけど、新発売の商品がこのように並ぶのは初めて。
「お…」と思いました。これから、こういう並びの舞台を見る事になるのですね。
ドキドキします^^;
そして、CSで「HOLLYWOOD LOVER」のDVDのCMを初めて見ました。
うわー、懐かしいわ。
そして、このDVDも3月20日発売…年度末にちょっと売り上げ作ろう企画だ(笑)
すいません。以前、年度末の売り上げを積み上げろ、と言われる部署にいたので、ついついそういう発想に^^;
もはや季節の風物詩。
年度末の纏まった売り上げ作ろう企画…などと思うのは、心の美しくない大人だからかな(^^ゞ
当然ですが、大空さんは花組の一覧に並んでます。
今まで、キャトル・レーヴなどでの並びは見てたんですけど、新発売の商品がこのように並ぶのは初めて。
「お…」と思いました。これから、こういう並びの舞台を見る事になるのですね。
ドキドキします^^;
そして、CSで「HOLLYWOOD LOVER」のDVDのCMを初めて見ました。
うわー、懐かしいわ。
そして、このDVDも3月20日発売…年度末にちょっと売り上げ作ろう企画だ(笑)
すいません。以前、年度末の売り上げを積み上げろ、と言われる部署にいたので、ついついそういう発想に^^;
人間、普段は気づかないものですが、無意識に唾液を飲み込むようにできているようです。まばたきのように、普段は全然意識しないものですが。
体がそんなふうにできている事も、知らなかったのに。
咽喉が腫れていると、ものを飲み込むのが痛いので、普段は無意識のその作業ですら、痛くて…。
でも、かなり咽喉が腫れたわりには高熱が出なくて良かったです。
以前は38度以上の熱が3日も続いた事があるので。
幼かった頃は、しょっちゅう扁桃腺で高熱を出していたそうですが、ものごころつくあたりから丈夫な体になっていたのに。
体質って、変わっていくものなんですね。
体がそんなふうにできている事も、知らなかったのに。
咽喉が腫れていると、ものを飲み込むのが痛いので、普段は無意識のその作業ですら、痛くて…。
でも、かなり咽喉が腫れたわりには高熱が出なくて良かったです。
以前は38度以上の熱が3日も続いた事があるので。
幼かった頃は、しょっちゅう扁桃腺で高熱を出していたそうですが、ものごころつくあたりから丈夫な体になっていたのに。
体質って、変わっていくものなんですね。