2010年、そして、東京宝塚劇場宙組公演「カサブランカ」初日
明けましておめでとうございます。
のんびりした役に立たないブログですが、本年もよろしくお願いします。

今日は宙組初日。客席は、ほのかに祝祭ムードもあり、もうすっかり馴染んだふうでもあり。開演アナウンスには新年のご挨拶がプラス。
「宙組の大空祐飛です」で拍手がありました。
私は今まで東宝でもあまり初日を見る事がなかったので、ちょっと新鮮な気がしました。

舞台は、私が大劇場で見たものより、ぐっと熱い感じ。
宙組名物のコーラスは、更に迫力を増していました。芝居も緊迫感が増してますね。
やはり、リックとイルザの二人のドラマがすごく濃密になっています。
再会した時、リックがイルザを見つめる視線の強さ。
パリの場面の出会いも雰囲気が変わったかな。リックのテーブルについたイルザが随分泣いていて、彼女を見つめるリックが、恋に引き込まれていく様子が手に取れるよう。イルザが過去の恋人について語る場面は、ジェラシーも過去を無理に聞いた後のしゅんとした風情も、純粋な少年のよう。かわいー。
「過去は聞かない」の曲がいっそう甘く聞こえました。

「パリにナチスがやってくる」のナンバーも、更にパワーアップ。
そして、現在に戻り、イルザが店に訪ねてきた。この二人の緊迫感がすごい。
二幕になって、バザールでの会話、特にラズロが夫である事を告げた後の、会話の切なさも増しています。
ここの「それなのに、何故…」が、大好きなので、嬉しいです。

国家対決の場面も、勿論、双方のコーラスが良くなっています。
最後のイヴォンヌの「フランス万歳!」が、すごく良くなりました。タイミングもばっちり。ちょっとうるっときた。

リックに銃を向けるイルザが、切ない。対するリックは、怖いくらいの大迫力。「撃つんだ!」の台詞も重くなったなぁ。
そして「世界の果てまでも」を歌う二人、ここも印象が変わった気がします。
イルザを見つめて歌いながら、どんどん心情が変化していくのが、ストレートに伝わります。イルザとの別れの切なさを感じながらも、硬く凍っていた心が再生されて、自分自身の進むべき道へ向かう流れが判りやすくなったかな。
空港でのイルザとの会話も緊迫していますが、ここは限りなく優しくて、強い意思がみなぎっていて…。
東京でのスタートが、こんなにハイレベルな所からなのかと驚きつつも、今後の変化が楽しみになりました(^^)

フィナーレのデュエットダンスは、幸せそうな笑顔を交し合うお二人を見て、幸せ過ぎて涙が。
お二人のシンクロ度も増したように思えます。腕の角度など、踊りとしてのシンクロではなく^^;動きを作る、心の流れが揃っていると感じられます。
そしてパレード、宙組の皆さんの、オオゾラさんを迎える笑顔が優しくて暖かくて。もうすっかり、ここがオオゾラさんの居場所なんだと実感しました。
オオゾラさん、最後のご挨拶も立派でした。

東京での幸せなスタートを切り、これからの公演が楽しみで、心浮き立つ初日となりました。
これから一ヶ月、沢山、この「カサブランカ」の公演を見れる。
カサブランカの舞台で息づく、皆さんに会える。なんて幸せ♪
宙組の皆様、どうぞお体にお気をつけて、元気でパワフルに頑張って下さいませ。
インフルエンザなんかに、負けないで!!

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