ヤン王様の悲しみー太王四神記ー
2009年3月16日 花組寒い日が続いていますね。昼間は晴れて暖かくても、夜は寒い。
昼はお仕事していますから、どんなに良お天気でもあんまり分からないしなぁ。
通勤途中の住宅街の庭木は、梅の花もすっかり散って、沈丁花の香りが漂ってきます。春は近づいてきているらしいですが…。
私は寒がりで、寒い冬が大嫌い。
寒いと何をするのも億劫で、動くのも嫌になります。
なんだか、生きていくのも面倒な日々。ブログの更新も、面倒でサボってました。
しかしそろそろ、少しずつ書いておきましょう。
最近の私の観劇のツボは、ヤン王様です。
タムドクを産んだ妻が、三日で亡くなって、静かに歩み去って行く場面。
赤ん坊のタムドクを抱いて残されたヤン王様の、悲哀に満ちたお顔が何とも切なくて…。胸が締め付けられるようなのです。
実の妹から産まれについての疑いを口にされ、毒殺までされようとした、ヤン王様。おそらく、若く美しい妻だけが心から信じる事ができる、心の拠り所だったのでしょう。
「チュシンの王」の予言に、子供が男の子だと分かった事だけを喜ぶ、優しい妻。
出産直前に山に篭るなどという、無茶をしたせいで…。
彼女が命を懸けて産んだタムドクを、なんとしても、立派な「チュシンの王」として育てなければ。
その決意と、妻を亡くした悲哀が混じり…狂気に変わる瞬間。
去って行くさあや王妃の静かな美しさと、赤ん坊を抱いて遠くを見上げるヤン王様が、私にとってこの物語の始まりの瞬間です。
そして、もう一つの物語の始まりは、ヤン王と妹セーム様との確執です。
最初に見た時から、このセーム様って怖い人だと思っていました。母親に対してのもの言いが。
この兄妹の母。まだ子供のいない、おそらく若い王妃が人質になるというのは、国にとってものすごくヤバい敗戦状況だったのでしょうか。
そして王妃は、単に外交上の人質だったのか、国の為に身体を売るような人質だったのか?
…説明はありませんが、セーム様は後者だと思っている訳で。
兄と妹というよりは、本当は、母と娘の確執があったのかなーと思えます。
少なくとも母親は同じの、実の兄を毒殺しようとまでした、妹。
ヤン王様は、妹だけでなく、きっと多くの人々から「血筋」に対する疑いを持たれてきたのでしょう。
その息子が「チュシンの王」であるという事は、自分の血筋の確かさを、そして、人質となった母の名誉を回復できる事だったのではないでしょうか。
だから、なんとしても、タムドクを立派な王にしなければならなかった。
母の名誉と妻の命の為に。自分の命を懸けても。
ヨン・ホゲ様とは、まるで逆なんですね。
…それについては、また(^^ゞ
昼はお仕事していますから、どんなに良お天気でもあんまり分からないしなぁ。
通勤途中の住宅街の庭木は、梅の花もすっかり散って、沈丁花の香りが漂ってきます。春は近づいてきているらしいですが…。
私は寒がりで、寒い冬が大嫌い。
寒いと何をするのも億劫で、動くのも嫌になります。
なんだか、生きていくのも面倒な日々。ブログの更新も、面倒でサボってました。
しかしそろそろ、少しずつ書いておきましょう。
最近の私の観劇のツボは、ヤン王様です。
タムドクを産んだ妻が、三日で亡くなって、静かに歩み去って行く場面。
赤ん坊のタムドクを抱いて残されたヤン王様の、悲哀に満ちたお顔が何とも切なくて…。胸が締め付けられるようなのです。
実の妹から産まれについての疑いを口にされ、毒殺までされようとした、ヤン王様。おそらく、若く美しい妻だけが心から信じる事ができる、心の拠り所だったのでしょう。
「チュシンの王」の予言に、子供が男の子だと分かった事だけを喜ぶ、優しい妻。
出産直前に山に篭るなどという、無茶をしたせいで…。
彼女が命を懸けて産んだタムドクを、なんとしても、立派な「チュシンの王」として育てなければ。
その決意と、妻を亡くした悲哀が混じり…狂気に変わる瞬間。
去って行くさあや王妃の静かな美しさと、赤ん坊を抱いて遠くを見上げるヤン王様が、私にとってこの物語の始まりの瞬間です。
そして、もう一つの物語の始まりは、ヤン王と妹セーム様との確執です。
最初に見た時から、このセーム様って怖い人だと思っていました。母親に対してのもの言いが。
この兄妹の母。まだ子供のいない、おそらく若い王妃が人質になるというのは、国にとってものすごくヤバい敗戦状況だったのでしょうか。
そして王妃は、単に外交上の人質だったのか、国の為に身体を売るような人質だったのか?
…説明はありませんが、セーム様は後者だと思っている訳で。
兄と妹というよりは、本当は、母と娘の確執があったのかなーと思えます。
少なくとも母親は同じの、実の兄を毒殺しようとまでした、妹。
ヤン王様は、妹だけでなく、きっと多くの人々から「血筋」に対する疑いを持たれてきたのでしょう。
その息子が「チュシンの王」であるという事は、自分の血筋の確かさを、そして、人質となった母の名誉を回復できる事だったのではないでしょうか。
だから、なんとしても、タムドクを立派な王にしなければならなかった。
母の名誉と妻の命の為に。自分の命を懸けても。
ヨン・ホゲ様とは、まるで逆なんですね。
…それについては、また(^^ゞ
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