まずは、少しメモだけでも
2009年1月22日 月組なんだか、怒涛の日々でした。
花組公演の感想も書きかけのままのんびりしていたら、月組エリザベートやら、タニちゃんの退団やら…。
昨年の12月26日以降、何が起きても結構驚かなくなった…と思っておりましたが。
いやいや、まだまだ驚かされるネタを作ってくれるものですよね。
さすがだわ、宝塚歌劇団。
まあ、ともかく。
明日が新公なので、その前に月組公演メモ。
まず、第一に大野先生、なかなかやるなぁ~と感心。色んなイミで。
ともかく、大劇場デビュー作品としては将来に期待を持てる、良い作品だったと思います。
物語はよく纏っていたし、何よりも美しい舞台であった事が、宝塚的ファン的にはとても嬉しい事です。
舞台装置も、お衣装も、宮中の宴の様子や市井の祭り、その他の演出も全てが美しい作品でした。
そして、舞台上で繰り広げられる、ドラマも。
愛する者達の心のすれ違いと、失ったものへの哀惜の念。その裏に隠された、罪の甘美な毒…。
うっすらと”死”の匂いがただよう、儚く美しい世界でした。
前半はやや説明的な場面も多かったものの、強く逞しい女房達など、月娘達にホレボレして楽しめますね。
そして二ノ宮の失脚から、一気に物語は動き始めます。
小宰相の君(城咲あい)に連れ出された匂宮が、傀儡の姿に光君の声を聞く場面。
匂宮に襲いかかる、”死の闇”の化身となった光君に、ちょートキメキました。
傀儡の糸に操られながら、匂宮を絡みとろうとする恐ろしさと、その”死の闇”の官能的な美しさ。
これこそ、タカラヅカが描くべき世界ですね。
匂宮はその後、浮舟に救いを求めて。二人はつらい状況から逃れる為に、互いに求め合い、罪の淵に沈んでいく。
この、いけない事だと分かっていながら、薫を傷つけたくはないと思っていながら、ずるずると流されていく二人の場面がなんとも魅力的。
そして、薫が語る柏木と女三宮の恋のイメージ。
みっしょん(美翔かずき)もほたるちゃん(天野ほたる)も本当に美しいのですが。特にほたるちゃんの謎めいた微笑が、忘れられません…。
そして、匂宮の事を密告する薫の、怒りにまかせて友人を裏切るという罪に流されていく姿にもまた、”死の闇”が重なって見えます。
そこで浮かびあがる、匂宮と薫の関係。
亡くなった大君や実の母を思い心を閉ざして生きている薫に、匂宮は不思議な執着を見せます。
浮舟を出家させた後、”日嗣の皇子”として、全ての罪を引き受ける「命令者」となる。
ただ「命令」に従うだけの者ならば、自ら罪を犯す事もない。
だから匂宮に心を委ね、彼に支配される者になれと。
そうする事で、薫を傍に置こうとするんですね。
大野作品だな~、と思いました。
上手く言葉にまとまらないので、その話はいずれ、また。
花組公演の感想も書きかけのままのんびりしていたら、月組エリザベートやら、タニちゃんの退団やら…。
昨年の12月26日以降、何が起きても結構驚かなくなった…と思っておりましたが。
いやいや、まだまだ驚かされるネタを作ってくれるものですよね。
さすがだわ、宝塚歌劇団。
まあ、ともかく。
明日が新公なので、その前に月組公演メモ。
まず、第一に大野先生、なかなかやるなぁ~と感心。色んなイミで。
ともかく、大劇場デビュー作品としては将来に期待を持てる、良い作品だったと思います。
物語はよく纏っていたし、何よりも美しい舞台であった事が、宝塚的ファン的にはとても嬉しい事です。
舞台装置も、お衣装も、宮中の宴の様子や市井の祭り、その他の演出も全てが美しい作品でした。
そして、舞台上で繰り広げられる、ドラマも。
愛する者達の心のすれ違いと、失ったものへの哀惜の念。その裏に隠された、罪の甘美な毒…。
うっすらと”死”の匂いがただよう、儚く美しい世界でした。
前半はやや説明的な場面も多かったものの、強く逞しい女房達など、月娘達にホレボレして楽しめますね。
そして二ノ宮の失脚から、一気に物語は動き始めます。
小宰相の君(城咲あい)に連れ出された匂宮が、傀儡の姿に光君の声を聞く場面。
匂宮に襲いかかる、”死の闇”の化身となった光君に、ちょートキメキました。
傀儡の糸に操られながら、匂宮を絡みとろうとする恐ろしさと、その”死の闇”の官能的な美しさ。
これこそ、タカラヅカが描くべき世界ですね。
匂宮はその後、浮舟に救いを求めて。二人はつらい状況から逃れる為に、互いに求め合い、罪の淵に沈んでいく。
この、いけない事だと分かっていながら、薫を傷つけたくはないと思っていながら、ずるずると流されていく二人の場面がなんとも魅力的。
そして、薫が語る柏木と女三宮の恋のイメージ。
みっしょん(美翔かずき)もほたるちゃん(天野ほたる)も本当に美しいのですが。特にほたるちゃんの謎めいた微笑が、忘れられません…。
そして、匂宮の事を密告する薫の、怒りにまかせて友人を裏切るという罪に流されていく姿にもまた、”死の闇”が重なって見えます。
そこで浮かびあがる、匂宮と薫の関係。
亡くなった大君や実の母を思い心を閉ざして生きている薫に、匂宮は不思議な執着を見せます。
浮舟を出家させた後、”日嗣の皇子”として、全ての罪を引き受ける「命令者」となる。
ただ「命令」に従うだけの者ならば、自ら罪を犯す事もない。
だから匂宮に心を委ね、彼に支配される者になれと。
そうする事で、薫を傍に置こうとするんですね。
大野作品だな~、と思いました。
上手く言葉にまとまらないので、その話はいずれ、また。
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