横山大観展

2008年3月2日 日常
横山大観展に行ってきました。

私は絵はまるで分からなくて、たまに綺麗なものが見たくて美術館に行く程度。
やはり、派手に宣伝される、有名な展覧会に行く事が多くなってくるのですが…。日本画の展覧会、というのは見たことがなくて。
「なんだか有名な人らしい」程度の知識で見にいきました。

で、この大観展、とても面白かったです。
人物画とかもありましたが、私が好きだったのは、風景画です。
富士山を描いたものが有名らしく、数多く展示されていたのですが。
それも良かったけど、その他の。−多くは墨で描かれた−風景が、気に入りました。

画面の構成が好きで、映像的な動きのある絵が印象的。
映像を一瞬だけ切り取って、画面に写したような。

大胆でダイナミックな構図の大物の絵も、かっこよくて好きでした。「群青富士」とか、「龍蚊躍四溟」とか。
有名な「生々流転」も、雲の流れや水の流れが緊張感をもって描かれており、美しかったです。

なんだか、独特な感性とモノの見方をする人だ、と思います。
美しい自然を描いている絵。…確かにこのような美しい風景を見た事はある、けれど、それをこんなふうに切り取って絵にするのは、新鮮な驚き…と感じた絵が幾つかありました。
こんなふうに、誰もが目にしている風景の中から「自分だけのやりかたで」切り取り、再構成して、新たな“美”を創造できるなんて、すごいことだなと改めて思いました。

でも、明日までという事もあり、有名な人だということもあり。
ものすごい、人、人、人。
もっと、ゆっくり見たかったなぁ。
そして、帰ってから知ったのですが、展示の一部は前期と後期で入れ替えがあったのですね。
残念でした。…雑談で、すみません。

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