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イブラヒム長官殿(パシャ)の策略
2008年8月14日 花組久しぶりに見て、思ったこと。
イブラヒム長官殿、本当に、トマスをイギリスに帰す気はさらさら無かったんだなー。
「数年後、トゥスンが軍の司令官になった時の理想の軍師」って…もう、明朝には捕虜交換の船が出る時に!
エジプト太守が捕虜交換の交渉が纏まった事を知らない、なんて事は有り得ないし。
トマスは捕虜交換で帰る気なのに、この人達、数年後にもトマスがエジプトに居る前提で話してますよね^^;
やっぱり、アノウドをトマスの家に連れて行ったのは、トマスをイギリスに帰さない為の策略だったのに違いないと思うのです。
あの同じタイミングで、ドナルドには捕虜交換成立の話と真新しい白い軍服が届けられてたんじゃないかしらん。
…まあ、理由は簡単なんですけどね。
「正義がどうのこうのと言うじゃないぞ」からの、父上とイブラヒム長官殿の会話は、ほぼ原作どおり。だいぶ簡略化されてはいますが、会話の流れはほとんど同じです。
しかし!原作ではトマスはこの時点でイスラムに改宗して、エジプトと共に生きる事を選んだ後の話ですから。ここで、数年後の話が出るのは、まったく自然な流れなんですよね。
なので、私はずっとこの部分に疑問を持ったことは無かったのです。
物語を変えたのに、原作のセリフをそのまま使った為、矛盾が矛盾を呼んでしまったワケですね。
でも改めて考えると酷いですよね、イブラヒム兄さん。数年後の計画にトマスを組み込むなんて、意地でもイギリスには帰さない気だわ^^;
あと、原作ではここは「軍師」ではなく「理想の幕僚長」なんですよね。
イギリス軍で歩兵隊の狙撃兵としての訓練しか受けていない彼が、何故、軍師に?と友人に言われた時は気付かなかったのですが。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 によると、幕僚(ばくりょう)とは、指揮官を補佐する高等武官又はそれに準ずる者をいう。
参謀に近い意味で用いられることが多いが、必ずしも参謀又はそれに相当する者のみを指すわけではない。英語にいうstaffとほぼ同義である。
幕とは司令官の陣地をさし(幕府の幕と同義)、「司令官の側に侍る者」の意である…との事。
それなら、狙撃兵がなっても不思議はありません。なので、ここも私は疑問は持っていませんでした。
簡単な言い方にするなら「副官」というのが近いような気もしますが、「ふ」って言いにくいんですよね。オオゾラさんの発声だと、そういう言葉はきこえにくい場合が有ります。「くかん」と言ってるようにしか聞こえない、可能性有り^^;舞台でセリフとして話した時、分かりやすいように…という変更としては、仕方がないかな?
そして、もう一つ。
「法律と信仰からいえば、君はアノウドにとって何でもない存在だ」というのは、原作ではトゥスンのセリフなんですが。
確かに、原作では暴徒と化した兵士に襲われていたアノウドを助けて、家に連れ帰っただけの状態なのでこのセリフになりますが。
この舞台では、戦利品とされたアノウド達を、馬三頭と交換してますから。
法的にはその時点で、アノウドとサミーラの二人は、トマスの奴隷として扱われているんじゃないでしょうか?
そして、ご主人様であるトマスが「兄妹プレイ」^^;を望むのであれば、やはり、イブラヒム長官殿にも口出しできる事では…ないのでは?
原作では、もちろんトマスはこの時点でイスラム教徒ですから、なんの問題も無く、さくっと結婚してしまいます。
しかしこの宝塚バージョンでは、あくまでも改宗はしない前提で話が進むので、奴隷だなんだと不思議な話が展開されていきます。
このイブラヒム君も、原作を変に捻じ曲げた為の矛盾があるんですが。
でも。なんか納得しちゃうんですよね。
イブラヒム君の、片思いの切ない友情という、芯が通っているから^^;
アノウドが10ヶ月もの間、ベドウィン族に残されていたのも、きっとイブラヒム長官殿の策略に違いない、とかね。
もっと早くに連れて来る事は可能だったけれど、イブラヒムの指示で留め置かれたように思えてならないんですよ。
だって、もっと早くに連れてきて、二人の思いが通じあったら。
アノウドがキリスト教に改宗してイギリスに付いて行く…となっても、おかしくないですよね。
やはりトマスに考える暇を与えず、捕虜交換の船に乗らせない為の作戦の一つだと思う。
イブラヒム長官殿、本当に、トマスをイギリスに帰す気はさらさら無かったんだなー。
「数年後、トゥスンが軍の司令官になった時の理想の軍師」って…もう、明朝には捕虜交換の船が出る時に!
エジプト太守が捕虜交換の交渉が纏まった事を知らない、なんて事は有り得ないし。
トマスは捕虜交換で帰る気なのに、この人達、数年後にもトマスがエジプトに居る前提で話してますよね^^;
やっぱり、アノウドをトマスの家に連れて行ったのは、トマスをイギリスに帰さない為の策略だったのに違いないと思うのです。
あの同じタイミングで、ドナルドには捕虜交換成立の話と真新しい白い軍服が届けられてたんじゃないかしらん。
…まあ、理由は簡単なんですけどね。
「正義がどうのこうのと言うじゃないぞ」からの、父上とイブラヒム長官殿の会話は、ほぼ原作どおり。だいぶ簡略化されてはいますが、会話の流れはほとんど同じです。
しかし!原作ではトマスはこの時点でイスラムに改宗して、エジプトと共に生きる事を選んだ後の話ですから。ここで、数年後の話が出るのは、まったく自然な流れなんですよね。
なので、私はずっとこの部分に疑問を持ったことは無かったのです。
物語を変えたのに、原作のセリフをそのまま使った為、矛盾が矛盾を呼んでしまったワケですね。
でも改めて考えると酷いですよね、イブラヒム兄さん。数年後の計画にトマスを組み込むなんて、意地でもイギリスには帰さない気だわ^^;
あと、原作ではここは「軍師」ではなく「理想の幕僚長」なんですよね。
イギリス軍で歩兵隊の狙撃兵としての訓練しか受けていない彼が、何故、軍師に?と友人に言われた時は気付かなかったのですが。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 によると、幕僚(ばくりょう)とは、指揮官を補佐する高等武官又はそれに準ずる者をいう。
参謀に近い意味で用いられることが多いが、必ずしも参謀又はそれに相当する者のみを指すわけではない。英語にいうstaffとほぼ同義である。
幕とは司令官の陣地をさし(幕府の幕と同義)、「司令官の側に侍る者」の意である…との事。
それなら、狙撃兵がなっても不思議はありません。なので、ここも私は疑問は持っていませんでした。
簡単な言い方にするなら「副官」というのが近いような気もしますが、「ふ」って言いにくいんですよね。オオゾラさんの発声だと、そういう言葉はきこえにくい場合が有ります。「くかん」と言ってるようにしか聞こえない、可能性有り^^;舞台でセリフとして話した時、分かりやすいように…という変更としては、仕方がないかな?
そして、もう一つ。
「法律と信仰からいえば、君はアノウドにとって何でもない存在だ」というのは、原作ではトゥスンのセリフなんですが。
確かに、原作では暴徒と化した兵士に襲われていたアノウドを助けて、家に連れ帰っただけの状態なのでこのセリフになりますが。
この舞台では、戦利品とされたアノウド達を、馬三頭と交換してますから。
法的にはその時点で、アノウドとサミーラの二人は、トマスの奴隷として扱われているんじゃないでしょうか?
そして、ご主人様であるトマスが「兄妹プレイ」^^;を望むのであれば、やはり、イブラヒム長官殿にも口出しできる事では…ないのでは?
原作では、もちろんトマスはこの時点でイスラム教徒ですから、なんの問題も無く、さくっと結婚してしまいます。
しかしこの宝塚バージョンでは、あくまでも改宗はしない前提で話が進むので、奴隷だなんだと不思議な話が展開されていきます。
このイブラヒム君も、原作を変に捻じ曲げた為の矛盾があるんですが。
でも。なんか納得しちゃうんですよね。
イブラヒム君の、片思いの切ない友情という、芯が通っているから^^;
アノウドが10ヶ月もの間、ベドウィン族に残されていたのも、きっとイブラヒム長官殿の策略に違いない、とかね。
もっと早くに連れて来る事は可能だったけれど、イブラヒムの指示で留め置かれたように思えてならないんですよ。
だって、もっと早くに連れてきて、二人の思いが通じあったら。
アノウドがキリスト教に改宗してイギリスに付いて行く…となっても、おかしくないですよね。
やはりトマスに考える暇を与えず、捕虜交換の船に乗らせない為の作戦の一つだと思う。
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