月組「ME AND MY GIRL」新人公演を見てきました。
素晴らしかった!泣きました。この私が、かなりたくさんの場面で泣かされました。
最初に演目が発表された時に予想したとおり、やはりこの作品は月組下級生にとてもよく似合います。
みりお君にはこのまま月組ですくすく成長していただいて、ぜひ、月組トップとなって本役さんとしてビルを演じて欲しいですね。
13年前の再演の時、初演の時の新人公演メンバーがメインキャストとなったように。
その為に、この新公メンバー絶対みんな退団しないで下さい!絶対です!
みんなみんな大事な子なんですから。
もっと書きたい事はたくさんありますが、先に書きかけのものを片付けてしまいましょう。
さて。
相変わらずのネタばれ「愛と死のアラビア」。
見る前に何も知りたくないお方は、どうぞご了承のうえご観劇になるまでお捨て置き下さい。
実は、この作品を見た時からずっと疑問に思っていた事に、自分なりの答えをみつけたのです。
その疑問とは。
「捕虜は全員帰れるというのに、どうして、トマスへの連絡は無かったの?」というもの。
トマスの決闘が午前中にあったとしても、午後に捕虜返還が決定して、翌朝に出航…なんて、ちょっと考えにくいなーと。
まさか捕虜は10人なんて事はないでしょうし、負傷兵まで全員帰れるという事はそれなりに帰国の準備が必要でしょう。
ドナルドにはあんなに綺麗な新品の軍服が支給されているのだし。
まあ、和平交渉の間に準備は進められているにせよ、決定の翌朝出航は早過ぎると思う。
のんびりしたエジプト人の事を考えると、せいぜい三日後の朝とかくらいが妥当な感じがします。
まあ、もし積み残しの人がでちゃっても「アッラーの思し召し」で片付けそうとは思いますが^^;
勿論、矛盾点がてんこ盛りのこの作品。
そんな事は些細な問題だと、最初は思ったのです。
でも何度か見ているうちに、どうも何かが引っかかる。
それは、太守の長男です。
彼の立場で、捕虜交換の交渉が明日にも決まろうとしている事を、知らないなんて事があるものでしょうか?
銀橋で一曲歌っちゃう程に密かに思っている友の、行く末がかかっているのに?血の涙を流す相手なのに?
普通、交渉の状態を細かくチェックしていそうなものじゃないですか?
明後日にもトマスがイギリスに返還されるような状態にある事を、知らなかったとは思えない…と、だんだん思えてきたのです。
で、トマスの家を訪ねた時、イブラヒム長官殿(パシャ)は、捕虜返還の交渉が纏まりそうな事を知っていたのではないかと考えるのが、私的には妥当と思えます。
そして、アノウドを連れて来て、トゥスンの初陣の予定を話した。
トマスがアノウドを奴隷にする事など、できないと承知で。
イスラム教徒ならば、彼女を嫁にして彼女を救う道がある事を示唆して。逆にイスラム教徒でない限り、彼女を救うことはできないと脅して。
また、トゥスンの初陣にトマスが同行したがる事を予測して、太守へ直談判を促した。
太守の謁見の間に乱入して直談判してまで、トゥスンに同行したいと志願して、まさか翌朝の捕虜返還の船に乗るなんて事は…やりにくいよね?
つまりイブラヒム兄さんは、トマスが帰ってしまうのを阻止する為に、彼の家を訪ねたのではないかと思うのです。
捕虜達の返還が近い(もしくは既に決定している)事は言わずに、アノウドとトゥスンという餌を持って。トマスをエジプトに、自分の国に留まらせる為に。
ひっそりと、片思いの友情を隠して。
しかし、彼の作戦はアジズの短気をキッカケにして、あえなく挫折してしまうのでした。
…切ない人だなぁ、二十歳のイブラヒム長官殿。
素晴らしかった!泣きました。この私が、かなりたくさんの場面で泣かされました。
最初に演目が発表された時に予想したとおり、やはりこの作品は月組下級生にとてもよく似合います。
みりお君にはこのまま月組ですくすく成長していただいて、ぜひ、月組トップとなって本役さんとしてビルを演じて欲しいですね。
13年前の再演の時、初演の時の新人公演メンバーがメインキャストとなったように。
その為に、この新公メンバー絶対みんな退団しないで下さい!絶対です!
みんなみんな大事な子なんですから。
もっと書きたい事はたくさんありますが、先に書きかけのものを片付けてしまいましょう。
さて。
相変わらずのネタばれ「愛と死のアラビア」。
見る前に何も知りたくないお方は、どうぞご了承のうえご観劇になるまでお捨て置き下さい。
実は、この作品を見た時からずっと疑問に思っていた事に、自分なりの答えをみつけたのです。
その疑問とは。
「捕虜は全員帰れるというのに、どうして、トマスへの連絡は無かったの?」というもの。
トマスの決闘が午前中にあったとしても、午後に捕虜返還が決定して、翌朝に出航…なんて、ちょっと考えにくいなーと。
まさか捕虜は10人なんて事はないでしょうし、負傷兵まで全員帰れるという事はそれなりに帰国の準備が必要でしょう。
ドナルドにはあんなに綺麗な新品の軍服が支給されているのだし。
まあ、和平交渉の間に準備は進められているにせよ、決定の翌朝出航は早過ぎると思う。
のんびりしたエジプト人の事を考えると、せいぜい三日後の朝とかくらいが妥当な感じがします。
まあ、もし積み残しの人がでちゃっても「アッラーの思し召し」で片付けそうとは思いますが^^;
勿論、矛盾点がてんこ盛りのこの作品。
そんな事は些細な問題だと、最初は思ったのです。
でも何度か見ているうちに、どうも何かが引っかかる。
それは、太守の長男です。
彼の立場で、捕虜交換の交渉が明日にも決まろうとしている事を、知らないなんて事があるものでしょうか?
銀橋で一曲歌っちゃう程に密かに思っている友の、行く末がかかっているのに?血の涙を流す相手なのに?
普通、交渉の状態を細かくチェックしていそうなものじゃないですか?
明後日にもトマスがイギリスに返還されるような状態にある事を、知らなかったとは思えない…と、だんだん思えてきたのです。
で、トマスの家を訪ねた時、イブラヒム長官殿(パシャ)は、捕虜返還の交渉が纏まりそうな事を知っていたのではないかと考えるのが、私的には妥当と思えます。
そして、アノウドを連れて来て、トゥスンの初陣の予定を話した。
トマスがアノウドを奴隷にする事など、できないと承知で。
イスラム教徒ならば、彼女を嫁にして彼女を救う道がある事を示唆して。逆にイスラム教徒でない限り、彼女を救うことはできないと脅して。
また、トゥスンの初陣にトマスが同行したがる事を予測して、太守へ直談判を促した。
太守の謁見の間に乱入して直談判してまで、トゥスンに同行したいと志願して、まさか翌朝の捕虜返還の船に乗るなんて事は…やりにくいよね?
つまりイブラヒム兄さんは、トマスが帰ってしまうのを阻止する為に、彼の家を訪ねたのではないかと思うのです。
捕虜達の返還が近い(もしくは既に決定している)事は言わずに、アノウドとトゥスンという餌を持って。トマスをエジプトに、自分の国に留まらせる為に。
ひっそりと、片思いの友情を隠して。
しかし、彼の作戦はアジズの短気をキッカケにして、あえなく挫折してしまうのでした。
…切ない人だなぁ、二十歳のイブラヒム長官殿。
コメント
だからこの後、イブラヒムはマムルークを殲滅するのねと
素直に思ってしまいました(違)。
あの演出家先生だから、辻褄は最後列においやられてしまい、最後の場面の盛り上がりに使われた軍医どのも災難でしたね(汗)
深くて面白い文をいつも楽しく拝見しています。これからもマイペースで続けてくださると嬉しいです。お邪魔しました。
コメントありがとうございます。
なるほど、ムハンマド・アリのマムルーク殲滅作戦は、実はイブラヒムが行ったものだったんですね。
トマスの為に!そうだったのか(笑)いや、凄い世界ですね^^;
もう、歴史も原作も辻褄も、なーんにも関係ありません。
でも泣いてらっしゃる方も多いようなので、軍医殿の災難も報われている事でしょう(^^)
のんびりとしたペースのブログですが、またどうぞいらして下さいませ。コメントもお待ちしておりますm(__)m