ぴゅあーな心

2008年5月22日 花組
CSの舞台レポート、面白いですね。
色々と放送される、花組の皆さんのトーク。
…なんというかめちゃくちゃ面白いですね。
ほのぼのというか、ぐだぐだというか、みんな好き勝手というか^^;えーと、本当に皆さんナチュラルで遠慮の無い感じで、楽しそうです。

舞台レポートで、祐飛さんがお気に入りの場面として「ひき潮」の場面と答えてくれて嬉しかったです。
あの場面、生徒さん達は「初恋の場面」と呼んでいるのかな?
ナウオンといい、この場面の事を語る時、皆さん微妙に照れ気味なのがなんだかおかしいです。
そこで照れてしまわれると、こっちまで照れちゃうじゃないですか(^^ゞ

「ピュアな感じ」の場面だそうですが、この場面の大空さん、本当に若いですよね。
ちょっとした肩の落とし具合とか、立つ時の首や背中の丸め方などの工夫で、こんなふうに若者に見えるものかと感心。
そして、表情が本当に純粋で初々しくて!
下手すると、みほちゃんより若いくらいに見えたりして…びっくり。いやいや、役者さんですからね、あんまり驚くのは失礼ですけど。
でも、若くても真剣に恋人を愛して守っていこうとしてるのが、伝わってきて。見ているほうも、柄にも無く、胸がキュンとしたりしちゃいます(^^ゞ

最初に見た時から一番大好きな場面ですが。
実は毎回「WEST SIDE STORY」の新人公演のトニーを思い出してしまうんです。
二人が向かい合って立ち、頬に手を伸ばす振の時に、ダンスパーティでのトニーとマリアの出会いの場面、向き合って会話する二人を思い出します。
マリアが「手が、冷たいの」と言って、トニーの頬に手をふれる場面です。
もう、あれから10年。私は東京の新人公演しか見ていませんし、映像にも残っていないので曖昧な10年前の記憶なんですが…。
祐飛トニーは、あの場面、とても切ない顔をしてマリアを見つめていた…と思います。
初めて恋を知った少年が、こんなにも切なく真剣な目で恋する人を見るのかと、とても驚いたのを覚えています。
映画のトニーとも本役のマミさんとも全然イメージの違う芝居でしたが、その切なさがとても印象的で。私は密かに、心のなかで「憂い顔のトニー」というキャッチフレーズをつけて呼んでいました。
全ツのドン・ミケロットで出会い、本公演のチノ役でファンになった私は、大空さんの役の作り方というのも分からなかった頃。
恋を表現する時に優しく愛しげに微笑む…とかじゃなく、真剣過ぎて切ない顔をしてしまうのが「大空祐飛」という役者さんなんだな…と、納得したのでした。

今、大人になった祐飛さんが演じる「ひき潮の青年」も、やはり切ないまっすぐな目で「ひき潮の乙女」を見ていますね。
初々しいけれど、あの時の何も知らないトニーとは違う、大人の目をして。
大きな心で彼女を守り、包みこみ、優しく愛しげに微笑んだりもする。
でも、やっぱりあの頃のまま、切ない顔をするところが一番好きだな。

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