痛い…

2008年2月8日 月組
月組集合日。
退団者の発表がありました。

(月組) 
  出雲 綾
  北嶋麻実
  彩乃かなみ  ―すでに発表済み―
  姿樹えり緒

この数日、「血と砂−愛と死のアラビア−」を読み、その後も家にある本を読み漁って読書三昧の毎日でした。
怖くて怖くて。
昨年の末、月組東京公演が終わってから、立て続けに退団が発表されて。少しずつ大事な月組生達は去っていき。次の集合日が怖くて、目をそむける為に読書三昧に溺れていました。

そして、とうとう来てしまった恐怖の日。
…えりおっと(T_T)
私に残されていた、最大の希望の星が。…また。
ああ、そういえば。なんとなく嫌な予感はあった気がする。考えないようにはしてきたけれども。

かなみちゃんの退団も残念です。あの歌声は、本当に貴重だった。
東京の「THE LAST PARTY」で、「俺のゼルダ」だった方なので。やっぱり、寂しい。…もう、ラスパのメンバーも随分減ってしまったんだなぁ。
トップさんの場合、色々な都合が絡み合いますから、いつまでもいて下さいと望んではいけないのかもしれませんが。
最後の公演、宝塚の月組娘役のトップとしての人生を楽しんで下さいね。

タキさんの退団にも、驚きました。一度専科に入られた後の組長就任だったので、任期を終えて専科に戻られる事はあっても、退団というのは考えてなかったし。
新しい副組長が正式就任する初めての大劇場公演で、組長さんが退団なんて(*_*)そんな事、あり得る事だとは思っていなかった。
ナホちゃんにとっては、最初っから大きな試練だなぁ…と思います。ちょっと気の毒な気がします。
それに、かなみちゃんと同時に、あの素晴らしい歌声を失うのは寂しい事ですね。実力といい、キャリアといい、これ程の歌姫は今後もそう出てくるものではないと思います。宝塚全体にとって、大きな損失ですね。

まちお先輩は。
とうとう、この時が来たのか…という感慨が^^;
月組77期の最後のお一人。前回の東京公演中に、ケロさんのブログで「月組の楽屋に、同期に会いに行った」というような事が書かれた時に「もしや?」とは思っていたのですが。でも、この作品でなら、月組生として退団作品になるのは良い事なのでしょうね。

それにしても、えりおっとの退団は痛い。
えりおっとの芝居、本当に好きなのに。
ハートがあって、いつでもキッチリと抑制が効いていて。それでいて、ちょっとトボけたような味があって。
色を出し過ぎない抑制具合が“品の良さ”に繋がって、ショーでのおじ様振りの美しさは、とても印象的でした。
良い男役さんになってくれたものだと、すごく喜んでいたのに。
これからの「芝居の月組」を支えてくれる人だと、月組男役の芝居の指針として、新しい世界を作ってくれる人だと思っていたのに。
今の月組男役上級生は、みなさんキャラクター勝負の人達であって、お芝居のできる人達ではないので^^;
いえ、それぞれのキャラは貴重で、皆さん大好きなんですけどね。他に退団者がいなくて、本当にホッとしていますけど。
…えりおっと一人だけで、十分に過ぎる程に痛いので(T_T)

やっぱり、月組は何かに呪われているような気がする。
どうしてこうも、芝居のできる、月組らしい“役者”ばかりが。
「芝居の月組」「月組の芝居」は、月組ファンの誇り。
息をするように自然に芝居をする…ように見せる、才能のある役者達が。僅かの間にこんなにも、一気にいなくなってしまうなんて。
勿論、皆さんの人生。ご自分で選んだ道は、確かなものだと思います。その決断は、正しいものと信じます。
…ただ、寂しいのです。あの芝居が、もう見られなくなるのが。もっともっと成長して、もっともっと良い役者さんになって…という姿を期待して楽しみにしていたので、寂しいのです。
どうか、最後の公演を、思う存分に楽しんで下さいね。そして、いっぱいいっぱい幸せになって下さいね。
ちゃんと、しっかり見に行きますから。

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