薔薇とマーガレット その1
2008年1月31日 月組うめちゃん、休演との事。
心配ですね。初日を目前にした怪我で、本当につらい事と思います。
うめちゃんも辛いけど、代役になられる方も。やっぱり、私はどうしても「黒い瞳」の時の事を思い出してしまいました。
あの時は、急な代役の大空さんが心配で、私も本当に緊張しました。りかさんを心配して、客席の空気も尋常じゃなかった記憶があります。
宙組ファンの皆様、大変な時だと思いますが、どうか、頑張って生徒さんがたを応援してあげて下さいm(__)m
うめちゃんの、一日も早い回復を遠くから祈っております。
さてさて。
少しずつ「HOLLYWOOD LOVER」感想を書いていきます。
今回、「HOLLYWOOD LOVER」でホッとしたのは、エンターテイメントに徹した作品にして下さった事。
私にとって植田景子氏は、心の一番痛い処をついてくる、怖い作家です。
本当に痛くて痛くて…「THE LAST PARTY」の時は、大変でした。胸が痛くて。
比喩では無く肉体的に、本当に胸が痛くなる程に全身に力を入れて、見て、泣いていました。
植田景子氏は、作品を通して繰り返し語り、問いかけます。
愛し合っているのに、理解しあえない人々の痛みを
裏切る事、裏切られる事、そして許すことの痛みを
自分より恵まれた才能に憧れ、自分を否定してしまう事の痛みを
この三つのテーマを、色々な形で繰り返し繰り返し、描き続ける。
いや、他にも共通したテーマがあるかもしれないですが、私の心にいつも引っかかるのは、この三つです。
主に、創造に関わる人々を通しての問いかけではあるけれど、日常的に普通の人々も経験する普遍的な痛み。
…私も、経験している、痛みです。
最初にこの三つのテーマを意識したのは、「THE LAST PARTY」の時。
あれは、心に斬りこんでくるような、作品でした。
主人公のスコットが、この三つの痛み全てに真正面からぶつかって、ボロボロになる作品。
避ける事もできずに不器用に痛みを受け、傷ついて、苦しんで。
それでも人生を諦めず、愛し、許し、憧れ続けて、最期の時を迎える人でした。
大空さんは、スコット役に入りこんで、大空祐飛との区別がつかなくなってるのでは?と思いながら見ていました。自身が持っている、心の弱さも醜さも、全て客席にさらけだして見せて。そして、絶望の奥にある希望を、しなやかに力強く描いて見せてくれた…と思います。
私も感情移入してしまって、泣き過ぎて大変な事になっていました。本当に体力を使った公演だった(^^ゞ
今回の「HOLLYWOOD LOVER」では、エンターテイメントに徹して、真正面からこの「痛み」を問いかける事はしなかった。
それが、ホッとした事。前作とは違うジャンルの作品というのが嬉しかったし、今回は大空ファンも色々とツラかったし^^;
涙の量はラスパの時と同じくらいだけど、胸の痛みかたはかなり違ってました。有難い事でした。
でも、正面からではなくとも、さりげなく物語り中にまぎれて描かれていますね。
ただし、今回は主人公のステファーノさんは、除外されてます。
彼は裏切られた傷を負ってはいるものの、ローズを許す事には葛藤が無い。
ずっと愛していたのだから、許すも何も…という感じですよね。
今回、この“問いかけ”を担うのは、ローズとリチャード、そして、マギーです。
ローズは8年前、愛し合っていた男と理解しあえず、裏切った。ずっと、その痛みを抱えて生きている。
リチャードは、ローズを愛しているのに、まったく理解しあえない。彼女は彼を裏切って、ステファーノの元へ行こうとしている。
更に、ステファーノという才能ある男が撮った映画で、自分を否定されてしまう。
そして。
裏切り者のマギー。「ともだち」を裏切った…。
さて、やっと本題に取り掛かったところで、今回はこれまで(^^ゞ
心配ですね。初日を目前にした怪我で、本当につらい事と思います。
うめちゃんも辛いけど、代役になられる方も。やっぱり、私はどうしても「黒い瞳」の時の事を思い出してしまいました。
あの時は、急な代役の大空さんが心配で、私も本当に緊張しました。りかさんを心配して、客席の空気も尋常じゃなかった記憶があります。
宙組ファンの皆様、大変な時だと思いますが、どうか、頑張って生徒さんがたを応援してあげて下さいm(__)m
うめちゃんの、一日も早い回復を遠くから祈っております。
さてさて。
少しずつ「HOLLYWOOD LOVER」感想を書いていきます。
今回、「HOLLYWOOD LOVER」でホッとしたのは、エンターテイメントに徹した作品にして下さった事。
私にとって植田景子氏は、心の一番痛い処をついてくる、怖い作家です。
本当に痛くて痛くて…「THE LAST PARTY」の時は、大変でした。胸が痛くて。
比喩では無く肉体的に、本当に胸が痛くなる程に全身に力を入れて、見て、泣いていました。
植田景子氏は、作品を通して繰り返し語り、問いかけます。
愛し合っているのに、理解しあえない人々の痛みを
裏切る事、裏切られる事、そして許すことの痛みを
自分より恵まれた才能に憧れ、自分を否定してしまう事の痛みを
この三つのテーマを、色々な形で繰り返し繰り返し、描き続ける。
いや、他にも共通したテーマがあるかもしれないですが、私の心にいつも引っかかるのは、この三つです。
主に、創造に関わる人々を通しての問いかけではあるけれど、日常的に普通の人々も経験する普遍的な痛み。
…私も、経験している、痛みです。
最初にこの三つのテーマを意識したのは、「THE LAST PARTY」の時。
あれは、心に斬りこんでくるような、作品でした。
主人公のスコットが、この三つの痛み全てに真正面からぶつかって、ボロボロになる作品。
避ける事もできずに不器用に痛みを受け、傷ついて、苦しんで。
それでも人生を諦めず、愛し、許し、憧れ続けて、最期の時を迎える人でした。
大空さんは、スコット役に入りこんで、大空祐飛との区別がつかなくなってるのでは?と思いながら見ていました。自身が持っている、心の弱さも醜さも、全て客席にさらけだして見せて。そして、絶望の奥にある希望を、しなやかに力強く描いて見せてくれた…と思います。
私も感情移入してしまって、泣き過ぎて大変な事になっていました。本当に体力を使った公演だった(^^ゞ
今回の「HOLLYWOOD LOVER」では、エンターテイメントに徹して、真正面からこの「痛み」を問いかける事はしなかった。
それが、ホッとした事。前作とは違うジャンルの作品というのが嬉しかったし、今回は大空ファンも色々とツラかったし^^;
涙の量はラスパの時と同じくらいだけど、胸の痛みかたはかなり違ってました。有難い事でした。
でも、正面からではなくとも、さりげなく物語り中にまぎれて描かれていますね。
ただし、今回は主人公のステファーノさんは、除外されてます。
彼は裏切られた傷を負ってはいるものの、ローズを許す事には葛藤が無い。
ずっと愛していたのだから、許すも何も…という感じですよね。
今回、この“問いかけ”を担うのは、ローズとリチャード、そして、マギーです。
ローズは8年前、愛し合っていた男と理解しあえず、裏切った。ずっと、その痛みを抱えて生きている。
リチャードは、ローズを愛しているのに、まったく理解しあえない。彼女は彼を裏切って、ステファーノの元へ行こうとしている。
更に、ステファーノという才能ある男が撮った映画で、自分を否定されてしまう。
そして。
裏切り者のマギー。「ともだち」を裏切った…。
さて、やっと本題に取り掛かったところで、今回はこれまで(^^ゞ
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