「A-“R”ex」−如何にして大王アレクサンダーは世界の覇者たる道を邁進するに至ったか− 作・演出/荻田浩一
見てきました。
最近の宝塚一の人気作家の、賛否両論の話題の最新作。
退屈で眠くてつまらないという人もあれば、美しい舞台で、何故か泣いてしまう、ハマる作品という人も。
私がお邪魔しているブログさまでも、皆さん違う感想を書かれていて。
興味津々で行ってきました。

一度しか見られないので、一応、ある程度は色々なところの感想なども読み、見落としの無いように予習もしました。
見ながらも、感覚を研ぎ澄ませて、集中して。美しい台詞たち、掛け言葉、言葉遊び、言葉と台詞のトリックを見極めたい。
そして、舞台の感想を私なりの言葉にできたらいいなーと思いながら。

見終わって、一番最初に思った事は。
つまり、私にとってはこの作品、<主演>は瀬奈じゅん。
でも、<主役>は「作・演出/荻田浩一」だったんじゃない?
見る前も、見ていても、見終わった後も、結局考えるのは「如何にして荻田浩一はこの作品を作ったか」。
何を表現したくて?語り掛けたくて?問いかけたくて?考えるのは、そればかり。
確かにあさこさんは素敵だったけど、その魅力は楽しめたと思うけど。

私は贔屓の出演する舞台は結構な回数を見ますが、それ以外はほとんど1回しか見ることはありません。
何度か見る場合、初見では脚本・演出と出演者の演技を見る割合は、作・演出:6.5に対して出演者3.5くらいかなーと思っています。
そして、話の筋や見所がわかってから見る、2回目3回目以降には、作・演出の割合は下がり、出演者のパフォーマンスを見る割合が高くなる。
簡単にいえば、初見で泣いたり笑ったりするのは脚本・演出の力が大きいけれど、3回目以降くらいになると、泣いたり笑ったりするのは出演者の力が大きいのではないかと。
作品にもよりますよね。
出演者の魅力を見せる為にシンプルに作られた「HOLLYWOOD LOVER」は、初日から脚本・演出5:出演者5くらいの割合で見れました。3回目以降は、脚本・演出2:出演者8くらいで見ていた感覚です。
でも、この「A-“R”ex」については、多分何度見ても、作・演出:8に対して出演者:2くらいで見るのではないでしょうか。
15人の少ない出演者の魅力は存分にいかされた作品なので、その魅力を楽しむ事は確かなのですが…でも、考えるのはオギーの主張だと思うんですよね。一度しか見られないので、仮定の話ですけどね。

ま、そう思うのは、贔屓が出演していないから、というのもありますね。贔屓が出ていれば、私にとっては彼女が主役ですから。
荻田浩一氏が表現したいものと、オオゾラ氏が体現したいものを、両方考えながら見る事と思います(^^ゞ

作品については、まだ纏まらないので、今日はこれまで。

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