月組東宝千秋楽、見てきました。
もともと11時公演を見る予定だったのが、思わぬ事に楽も見られる事になり、昼夜観劇。そして、昼夜泣き。
楽では、本当にかなり泣いてしまって、隣にいた友人と二人でぼーぜんとしながら、ろくに喋る事もできずにそのまま別れてしまった程。
こんなに泣いたのは、東京のラスパ以来かな。だけど、あの時は痛い痛い思いをして泣いたけど、物語が終わると幸せな気持ちになれた。
今回は、胸が痛い。心が重い。…ただ、別れが辛い。

11時公演「MAHOROBA」最後の1階S席後方下手側。
大好きなこの作品世界をしっかり見納めたいと、できるかぎりオペラグラスを使わずに、全体を見ました。
いつもはオペラでお顔ばかりを見ている祐飛さんも、好きな表情の場面以外は、オペラグラスを外して見ました。
でも、大好きな白い鳥の場面はちゃんとお顔を見なければ…と思ってオペラを向けたら、何か光っていて。
祐飛さん、頬が濡れています。
カフェブレイクで、「大劇場の楽でサダルが倒れた後、泣きそうになった…」という話をされていて、いいのかなぁ?と、思ったんですよね。ああいう事って、一度口に出してしまうと、そのとおりになったりするじゃないですか。大丈夫なのかなぁ?…と思っていたのですが、やはり大丈夫じゃなかったみたいですね。今度は、本当に泣いてしまったのね(/_;)
舞台に出る前に涙は止めたけれども、頬の涙を拭う余裕は無かった模様。一度引っ込んで、再登場した時には一応拭ってありました。
でも、本当に良いお顔で踊ってた。
痛みを知っているからこそ、再生の喜びは深く、希望は美しく重い。それでも前に進んで行こうとする、強い意思のようなものを感じたような気がしました。

幕間、ファン仲間同士で顔を合わせると、まずみんな「泣いてたねー」から話が始まる。そういえば、祐飛さんが本公演で泣いているのを見る事は、あんまり無いです。いつも必死で抑えている人だから…いや、今回も「舞台では」泣いてないけどね。

お芝居では、居酒屋の場面がクライマックス(^^)少なくとも、この一週間、5人組は毎回違う事をしているらしい。
まず、ダンスが始まると、ラースロはいきなり下手側に向かって行き、こころちゃんを立たせて踊りだす。タキさんは笑って見てたのかな?
ちゃんと見たんだけど、既に記憶の彼方。
ジグモンドは、レオーとかなり盛り上がって喋った後、れみちゃんにレオーを紹介して、自分は草風ななちゃんの所へ。笑顔で、すごくスマートに素敵にエスコートして、びっくりしていたっぽいななちゃんと踊ってました。…いいヤツだなぁ。

楽は、通常バージョンでれみちゃんと踊っていたら、レオーがノートを差し出して意見を求めていたような?ジグ君は笑いながらそちらに向かい、暗転よりちょっと早めにダンスを切り上げでいた気がする。

「MAHOROBA」楽、オープニングのオオワダツミ様登場で、さざなみのような拍手が起こり、そのまま大きな拍手へ。
サダル様は、ちょっとそこで表情が揺れた気がしました。
本当に最後の「MAHOROBA」…寂しいけれど、終わる事でこの作品が完成するんだな…と切なくなりました。
そして物語は終わり、伝説となる。私の中で、忘れられない思い出の作品になる。
この作品に出会えて良かった。祐飛さんがこの作品の中で、サダル様として生きる姿を見る事ができて幸せだった。
この時の「椿」が一番の迫力で、「白い鳥」は一番力強く、希望に向かって羽ばたいていた。
…みんな、未来に向かってるんだな…。

お芝居のフィナーレ。退団者の胸にお花が。
舞台の皆さんも、泣きそうな方がチラホラ。とーやんとか、かなりヤバかった。
そして末子さんの登場で大きな拍手。左の肩から胸元にかけて、ドレスのラインに沿ってかなりボリュームのあるお花。
ここで限界が来てしまい、これ以後はずーーーーっと涙が止まりませんでした。
胸がぎゅーーーっとなって、息をするのも苦しくて。

更に、階段を降りてくるシビさんの胸にも、大きな白いお花が。
シビさん独自のダンディズムなんでしょうね。退団者4人の挨拶も余裕の笑顔で、組長さんからの紹介でも退団には触れる事はなく。
笑顔で、さらりと去っていきたんだろうな。かっこいいなー。

4人の皆様は、本当に晴々とした笑顔で。私はその挨拶を聞きながら、胸をぎゅーっと掴まれたように痛くて。
私は本当にエリさんの事、末子はんの事、ルミちゃんの事、好きなんだなと、改めて思いました。ななちゃんはあまり舞台で認識した事はないけれど、今回本当に可愛い子だと思った。
私の好きな芝居の月組、月組の芝居。それを支えてくださった方々。
どうか、どうか、お幸せに。
いままで、楽しい時間を、どうもありがとう。

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