見てきましたよー月組新人公演。楽しかった〜♪
本当に良い新人公演でした。
主演のまさお君(龍真咲)、大劇場の新公映像を見て「オリジナリティが見えない」なんて書いてしまった事、謝ります。本当に申し訳なかったですm(__)m
この新人公演でしっかり見せてもらいました。これが「龍真咲」という、鮮やかな色を。
最初のほうでは、硬い感じがしましたし、セリフの抑揚などは本役さんと同じような作り方だったので、「やっぱり…」と思っていたのですが。でも、話が進むにつれて、なめらかになって。気が付けば、舞台にいる「シャンドール」は、「龍真咲」そのもの。
全篇を通して、セリフの抑揚はやはり本役さんと同じ感じだったと思うんですが、そこに存在しているキャラクターが全然違うんですね。どこまでも「龍真咲」なんです。
まさお君の持つ、陽気さ華やかさ。ちょっとアザトさを感じさせながら、結構単純なお人好しで、優しくて。何よりも、ちょっとお調子者っぽい、た〜っぷりの愛嬌。そんな彼女の魅力がキラキラと見えていました。あと、声が少し低くなっていたのが嬉しかったな♪
ヒロインのねねちゃん(夢咲ねね)、やっぱり可愛い。ほんとに可愛い。めちゃくちゃ可愛い。
配役が発表された時、「正塚作品のヒロインの、ねねちゃんが見られる」と喜んだのですが、やっぱり良かった。役にぽーんと入っていける役者さんなので、まるで彼女の為に宛書きされた作品のように自然に演じていました。
あまりに自然にヴェロニカになってしまっているので、本役のかなみちゃんが「くすっ」と笑わせる所が、笑う場面じゃなくなってたのが面白かったですね。「息が…」とか、カタコンベの動揺っぷりとか。
ねねちゃんはあまりにも一途で、必死過ぎて、笑うどころでは無いのです。ただただ、ヴェロニカの感情の揺れを表現するのみ…という感じかな?
私がファン過ぎるせいなのもあるでしょうけど、彼女に感情移入してしまって、一緒に苦しくなったりしてましたが^^;ファンじゃない方から見れば、本役さんに比べて物足りなく感じたかも。
笑わせる為の間を取ったりも、してませんでしたからね。
そして、まさお君と二人の場面は、本公演とは違う、この二人なりの感情のふれ合いを丁寧に描いていて、とても素敵でした。前回のアルマンドとミミもそうでしたが、二人での芝居をしっかり作ってくれるのっていいなー。今まで見てきた月組新公では、あんまりそういうのは無かった気がして新鮮です。
今回のポイントは、教会で襲われる所からカタコンベの二人の場面。
本公演では、シャンドールを逃がそうとする、ヴェロニカの強い意志を見せる場面。
ねねちゃんは、泣きそうになりながら、必死でシャンドールを逃がそうとするのです。シャンドールを喪う事には耐えられないから、自分の命を投げ出そうとするような、必死さ。
その姿は弱くて痛々しくて。妹だけを死なせてしまったような痛みを、また味わう事はできないんだな…という感じがしました。そんなヴェロニカの心の傷を見たシャンドールは、彼女を守る為に犯人達に従ったんだなと、納得できました。
カタコンベでは、怖がるヴェロニカはやっぱり必死で、本役さんとは違って笑わせるような芝居をしないんですね。
まさおシャンドールも、からかった後、へたれこんだヴェロニカを見て「しまった」という感じになり、それからはすごく優しくなるんです。そして、怯えるヴェロニカを包み込むように、出口を探しにいくのですが。
ねねヴェロニカがシャンドールの優しさに守られ「こんなに優しい人なんだ…」というように、シャンドールを見つめるのが可愛くて。
二人がふと見つめ合う時、心が通いあう…というような、とてもロマンチックな場面になっていました。
この場面で、私は初めて、「まさお君って…なんてカッコよくてイイ男なんだ」と、心の底から思いましたよ(^^ゞ
可愛い下級生と思っていたまさお君を、初めて頼れる男だと思いましたね。うん、素敵な場面でした。
事件が解決した、パーティ後の二人の場面では、ねねちゃんは本当に別人になったような、晴れやかな笑顔です。やはりここでも、ヴェロニカは自然なまま、笑いは取らずにシャンドールの告白を受け入れます。
そして二人で幸せに笑い合うんですね。彼女の本来の姿であろう、明るさと無邪気さを取り戻した、鮮やかな変貌。その笑顔はシャンドールがもたらしたもので、花がほころぶような笑顔は、彼に対する勲章のようなものかもしれない。
そしてシャンドールを信じきった、無邪気過ぎる瞳に、彼は少し憂鬱になる。…実際は、超能力は本物じゃなく、偶然の積み重ね。彼がした事は僅かな事だけ。本当は、ただの無力な男に過ぎないのだから。
でも、彼は彼女を愛してしまったから。彼女は、晴れやかに彼に微笑むから。シャンドールはヴェロニカを抱きしめる。無力でも、二人で寄り添い、生きていく道を思い描く。…と、この新人公演版はそんな二人の物語なのかなーと思ったのでした。
全員が再度登場してのコーラスの中、銀橋で寄り添う二人は、美しく希望に満ちていて。…ああ、良かったね、と見ているほうも幸せになる場面でした。
フィナーレがカットされた為、シャンドールとヴェロニカは銀橋から上手花道にはけて、そこで本舞台方向を見ながらポーズで、幕が終りる…この演出も素敵でした。
…時間切れです(T_T)
他のメンバーについては、また後日。
本当に良い新人公演でした。
主演のまさお君(龍真咲)、大劇場の新公映像を見て「オリジナリティが見えない」なんて書いてしまった事、謝ります。本当に申し訳なかったですm(__)m
この新人公演でしっかり見せてもらいました。これが「龍真咲」という、鮮やかな色を。
最初のほうでは、硬い感じがしましたし、セリフの抑揚などは本役さんと同じような作り方だったので、「やっぱり…」と思っていたのですが。でも、話が進むにつれて、なめらかになって。気が付けば、舞台にいる「シャンドール」は、「龍真咲」そのもの。
全篇を通して、セリフの抑揚はやはり本役さんと同じ感じだったと思うんですが、そこに存在しているキャラクターが全然違うんですね。どこまでも「龍真咲」なんです。
まさお君の持つ、陽気さ華やかさ。ちょっとアザトさを感じさせながら、結構単純なお人好しで、優しくて。何よりも、ちょっとお調子者っぽい、た〜っぷりの愛嬌。そんな彼女の魅力がキラキラと見えていました。あと、声が少し低くなっていたのが嬉しかったな♪
ヒロインのねねちゃん(夢咲ねね)、やっぱり可愛い。ほんとに可愛い。めちゃくちゃ可愛い。
配役が発表された時、「正塚作品のヒロインの、ねねちゃんが見られる」と喜んだのですが、やっぱり良かった。役にぽーんと入っていける役者さんなので、まるで彼女の為に宛書きされた作品のように自然に演じていました。
あまりに自然にヴェロニカになってしまっているので、本役のかなみちゃんが「くすっ」と笑わせる所が、笑う場面じゃなくなってたのが面白かったですね。「息が…」とか、カタコンベの動揺っぷりとか。
ねねちゃんはあまりにも一途で、必死過ぎて、笑うどころでは無いのです。ただただ、ヴェロニカの感情の揺れを表現するのみ…という感じかな?
私がファン過ぎるせいなのもあるでしょうけど、彼女に感情移入してしまって、一緒に苦しくなったりしてましたが^^;ファンじゃない方から見れば、本役さんに比べて物足りなく感じたかも。
笑わせる為の間を取ったりも、してませんでしたからね。
そして、まさお君と二人の場面は、本公演とは違う、この二人なりの感情のふれ合いを丁寧に描いていて、とても素敵でした。前回のアルマンドとミミもそうでしたが、二人での芝居をしっかり作ってくれるのっていいなー。今まで見てきた月組新公では、あんまりそういうのは無かった気がして新鮮です。
今回のポイントは、教会で襲われる所からカタコンベの二人の場面。
本公演では、シャンドールを逃がそうとする、ヴェロニカの強い意志を見せる場面。
ねねちゃんは、泣きそうになりながら、必死でシャンドールを逃がそうとするのです。シャンドールを喪う事には耐えられないから、自分の命を投げ出そうとするような、必死さ。
その姿は弱くて痛々しくて。妹だけを死なせてしまったような痛みを、また味わう事はできないんだな…という感じがしました。そんなヴェロニカの心の傷を見たシャンドールは、彼女を守る為に犯人達に従ったんだなと、納得できました。
カタコンベでは、怖がるヴェロニカはやっぱり必死で、本役さんとは違って笑わせるような芝居をしないんですね。
まさおシャンドールも、からかった後、へたれこんだヴェロニカを見て「しまった」という感じになり、それからはすごく優しくなるんです。そして、怯えるヴェロニカを包み込むように、出口を探しにいくのですが。
ねねヴェロニカがシャンドールの優しさに守られ「こんなに優しい人なんだ…」というように、シャンドールを見つめるのが可愛くて。
二人がふと見つめ合う時、心が通いあう…というような、とてもロマンチックな場面になっていました。
この場面で、私は初めて、「まさお君って…なんてカッコよくてイイ男なんだ」と、心の底から思いましたよ(^^ゞ
可愛い下級生と思っていたまさお君を、初めて頼れる男だと思いましたね。うん、素敵な場面でした。
事件が解決した、パーティ後の二人の場面では、ねねちゃんは本当に別人になったような、晴れやかな笑顔です。やはりここでも、ヴェロニカは自然なまま、笑いは取らずにシャンドールの告白を受け入れます。
そして二人で幸せに笑い合うんですね。彼女の本来の姿であろう、明るさと無邪気さを取り戻した、鮮やかな変貌。その笑顔はシャンドールがもたらしたもので、花がほころぶような笑顔は、彼に対する勲章のようなものかもしれない。
そしてシャンドールを信じきった、無邪気過ぎる瞳に、彼は少し憂鬱になる。…実際は、超能力は本物じゃなく、偶然の積み重ね。彼がした事は僅かな事だけ。本当は、ただの無力な男に過ぎないのだから。
でも、彼は彼女を愛してしまったから。彼女は、晴れやかに彼に微笑むから。シャンドールはヴェロニカを抱きしめる。無力でも、二人で寄り添い、生きていく道を思い描く。…と、この新人公演版はそんな二人の物語なのかなーと思ったのでした。
全員が再度登場してのコーラスの中、銀橋で寄り添う二人は、美しく希望に満ちていて。…ああ、良かったね、と見ているほうも幸せになる場面でした。
フィナーレがカットされた為、シャンドールとヴェロニカは銀橋から上手花道にはけて、そこで本舞台方向を見ながらポーズで、幕が終りる…この演出も素敵でした。
…時間切れです(T_T)
他のメンバーについては、また後日。
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